2025-07-01から1ヶ月間の記事一覧
谷川 嘉浩 の「スマホ時代の哲学: 「常時接続の世界」で失われた孤独をめぐる冒険 」を読んだ。いや、聴いた。 ゾンビ映画で最初にゾンビにやられてしまう人たちには、ある共通点がある。 「謎にハイテンションで妙に自信満々」。 自分がわけのわからない状…
池谷裕二の「生成AIと脳 この二つのコラボで人生が変わる」を読んだ。 「AI」という言葉がタイトルに踊る本は最近山ほどあるが、「池谷裕二」とあれば話は別だ。 彼の本は読みやすいし、しかも読後には何やらやる気が湧いてくるので好き。 この本もまさに…
梨の「6」を読んだ。 むむむ、難解!なんだこれ。 タイトルからして「?」だし、読み進めてもスッキリするどころか、ますます霧の中。 最終的には伏線が回収されるっぽいんだけど、それまでの道のりが長い。そして重い。怖いというより、気色悪い。言葉のセ…
Audibleで聞ける不気味な話 2021年からAudibleを愛用し、月に150時間以上を聴いている私だ。最近は寝落ちするまでAudibleで読み聞かせしてもらっているいい大人だが、暑くなってきたことだし、ここらでおすすめのホラーを集めてみた。 日常の隙間時間に“背後…
吉田修一の「国宝」を聴いた。 奥様方の間で映画『国宝』の話題でもちきりなのである。 そこで、永遠の命題「原作読んでから観るか、観てから読むか」という話になり、「読むには上下巻で結構長いよね」となり、(途中「最近本を読むにも集中力がなくて…」み…
竹田恒泰・三上丈晴対談本の「神と怨霊」を読んだ。というか聴いた。 竹田恒泰 といえば、皇族の血を引く(のに割ときついことをテレビで言ってる)政治評論家で「三上丈晴」は全然知らなかったが20年近く「ムー」の編集長をしている人らしい。 なんか、きな…
福岡市科学館で行われている「伊藤潤二展~誘惑~」に行ってきた。 先週行くつもりがダラダラしているうちに日が暮れてしまったので、今日こそは前日から伊藤潤二の「死びとの恋わずらい」などを読み、気持ちを高める。 それにしても、子どもたちが喜び集う…
今村 昌弘 の「明智恭介の奔走」を読んだ。 「屍人荘シリーズ」の4冊目で、時間を遡り「登場するなり死んでしまう残念な名探偵・明智先輩」と、葉村君の出会いのシーンを描いた作品である。 まず、「屍人荘の殺人」は衝撃だった。 上でもちらっとふれたが、…
近藤ようこの『たそがれの市 あの世お伽話』を読んだ。 ずっと読みたかったが、先日Kindleで50%還元になっていたことに気づき即買い。 私、近藤ようこ大好きなのでかなり執拗にウォッチしているのだが、この作品が50%還元になるのは初めてかも。 たまに冷…
鈴木俊貴の『僕には鳥の言葉がわかる』を読んだ。 若い頃からシジュウカラの観察をつづけてきた著者が、シジュウカラが言語を持っていることを解明する道のりをユーモアを交えて描いた科学エッセイ。 お、おもしろい! まず大学の卒業論文のために3ヶ月軽井…
赤川次郎の『別れ道の二人』を読んだ。 私が小学生の頃から活躍していた作者は、一体今いくつ?と気になって調べてみたら、77歳。今でも現役バリバリで、2025年現在も複数の連載を抱える人気作家とのこと(下世話な興味で申し訳ない)。 それにしても、この…
松田いりのの『ハイパーたいくつ』を読んだ。 ギャルに筒井康隆が乗り移ったかのようなハイテンション小説。 なんだかとんでもないものを読んだ気がする。 会社に行きたくなくてしょうがない「私」は、通勤路で何回も投石などのたちの悪いいたずらを行い、事…
中山 七里 の「鬼の哭(な)く里」を読んだ。 タイトルからして、横溝正史的なドロドロした因習ミステリを期待して読み始めた。山間の寒村、閉ざされた人間関係、そして“鬼”という不穏な言葉。これはもう、血と怨念が渦巻く世界が待っているに違いない―― 確…
丸山正樹『夫よ、死んでくれないか』を読んだ。 なんともギョッとするタイトル。 まあ、そりゃそうなんだけどさ、「言っちゃった!?」って思ってソワソワしちゃう。 大学の同期だった三十代の女性3人は、集まればいつも旦那への不満ばかり。一人は早々に離…
月村 了衛 の「ビタートラップ」を読んだ。 初読みの作者さんだ。 なんとなくだけどゴリゴリのハードボイルド、もしくはハードSFを描く人だと思っていたが、以外にも読みやすい。 主人公は、ちょっと軟派な青年・並木。 タイトルの「ビタートラップ」は「ハ…
安野 貴博 の「1%の革命 ビジネス・暮らし・民主主義をアップデートする未来戦略」を読んだ。 デジタル民主主義という言葉を初めて知った。 「なるほど、もっともだ!」と思うことが多くて、この人が都知事になっていれば東京も台湾のようになっていたのか…
荻原 博子 の「5キロ痩せたら100万円 「健康」は最高の節約 」を読んだ。 またまたぁ、「5キロで100万円」なんて大げさな~と思いつつ、健康ってやっぱりプライスレスな宝物だよなぁ、と納得。 この本では、読者の目を引くために「5キロで100万」なんてキャ…
林眞須美死刑囚の長男による手記『もう逃げない。』を読んだ。いろいろと考えさせられる一冊だった。 和歌山毒入りカレー事件が起こったのは1998年。もう27年も前のことになる。当時、働き始めたばかりだった私は、この事件を何度かテレビ番組で見た程度だっ…