2025-02-01から1ヶ月間の記事一覧
神吉 拓郎の「私生活」をよんだ。 1983年の直木賞受賞作だ。この表紙の猫のイラストが気になって手に取ったが、普段であれば読まないジャンルの本だった。 なにせ40年くらい前の話なのである。 だから、戦争を知っている人たちが現役で、その頃の価値観や生…
あずまきよひこの「よつばと!」16巻を読んだ。 今回も癒やされた~。 いよいよ16巻で、いい加減そろそろ何かしらん動きがありそうかと毎回期待するけど(例えばよつば出生の秘密とか)やっぱり安定の「何もなかった~」だ。 小岩井葉介(とーちゃん)は、よ…
斜線堂有紀の「恋に至る病」を読んだ。 可愛らしい表紙の女子高生がシリアルキラーだとしたら?そんな物語。 大好きな女の子が、自分のことを好きだと言ってくれる。 何に変えても彼女を守ろうと決める。 だが、そんな人間らしい気持ちが全く通じない人間が…
星新一の「ノックの音が」を読んだ。 15篇のショートストーリーのすべてが「ノックの音がした」から始まる物語だ。 なんてスタイリッシュ。 部屋に何者かが訪れる、物語はすべて部屋の中で完結するのだ。 あとがきで作者が言うには「場面転換がいらないから…
夕木春央 の「十戒」を読了。 納得の読後感!こんなトリックを考え出すなんて本当にすごいなぁと思う。 物語の舞台は、孤島。そこに集められた初対面(のはずの)人々。そして、彼らに与えられた「十戒」。 ・犯人を探してはいけない ・助けを呼んではならな…
浅倉 秋成の「家族解散まで千キロメートル」を読んだ。 ロードムービーみたいですね。 登場人物の一人が言っていたけど、前半は確かにそんな感じ。 謎とスリルがあり、タイムリミットに向けて車をどんどん飛ばしていくさまは爽快感がある。 しかし、ゴール(…
背筋の「穢れた聖地巡礼について」を読んだ。 先日読んだ「近畿地方のある場所について」とは違い、いくつかの怪談エピソードが詰め込まれていたものの、ストーリー性に重きが置かれていて読みやすかった。 「穢れた聖地~」では、いくつかの心霊スポットに…
背筋の「近畿地方のある場所について」を読んだ。 最近、「ジャパン・ホラーの現在地」でこの作品について言及されているのを読んで、確認のための再読だ。 前回読んだ時はわかっていなかったことがあったので再読だ。 エンタメ小説だからそんなに真剣に理解…
伴田音の『彼女が遺したミステリ』を読んだ。 号泣必至のミステリーとあったが、どちらかというと微笑ましい終わり方だったなぁ。 物語は、病気で亡くなった婚約者の一花が遺した謎解きゲームを解くことで、悲しみから再生する僕の話。 これから結婚しようと…
燃え殻の「明けないで夜」を読んだ。 人名ぽくないが、燃え殻は作者のペンネームだ。 本屋でこの人のおしゃれな小説を見たことがあり、てっきり17歳くらいでSNS発信でデビューした新進気鋭の小説家だとばかり思っていたが、今回エッセイを読んで驚いた。 落…
青山美智子の「人魚が逃げた」を読んだ。 オーディブルで読める本屋大賞2025ノミネート作品 この人の作品は根っこのところがハートウォーミングなので信頼している。 今回の話は、アンデルセンの童話「人魚姫」をモチーフにした「銀座」のおとぎ話だ。 銀座…
金子怜介の「死んだ山田と教室」を読んだ。 本屋大賞にノミネートされている作品だ。 読むと辛くなるようないじめの話だったらどうしようと思っていたが、前半は男子高校生のしょーもない会話で話が進む「セトウツミ」みたいなテンションでとても面白かった…
村上春樹の短編集「東京奇譚集」を読んだ。日常に潜む非日常的な出来事を描いた5つの短編が収録されている。 この話をイッセー尾形が朗読をしていて、独特の語り口が物語によくあっている。 イヤホンで聞いていたのだが、いい意味で?何回も眠ってしまい、…
神保町の古本街に行って来た。 こんなに本屋があることはひとつの文化だよなー羨ましい。 気になってた本とたまたま出会ったので1冊だけ購入。 百頭女 (河出文庫 エ 1-1) 作者:マックス エルンスト 河出書房新社 Amazon そうそう、つい最近手に入れた、編集…
上野にある国立博物館に行った。 娘の上京のためアパートを探す弾丸ツアーのつもりだったが、せっかくだからと念願の東京国立博物館へ。 いやー面白かったー 建物も古くて趣があったし、さすが国立。 今日はこれからビールを飲んでグダグダしたいので、とり…
今年の本屋大賞にノミネートされている早見和真の「アルプス席の母」を読んだ。 クライマックスがちょうど電車の中だったので、満員電車でダラダラ涙を流してしまい、周りもちょっと気持ち悪かったと思う。 父親が早くに亡くなり母一人子一人の秋山家。息子…
アガサ・クリスティーの「マギンティ夫人は死んだ」を読んだ。 今回の犯人もやっぱりあっと驚くいがいな人物で、クリスティってほんとすごいなと思った。 エルキュール・ポアロシリーズの「ひねりにひねった」感のある長編推理小説だった。 ネタバレにならな…
有栖川有栖の「インド倶楽部の謎」を読んだ。 国名シリーズ9作目で、久しぶりの長編ミステリーだ。 今回は初めてAudibleの読み上げで聞いたのだが、火村の声がイメージと違ってちょっと残念。(私の中では完全にドラマで主演した斎藤工のイメージなので、な…
村上ロックの「過呼吸」を読んだ。 当たり前のように村上ロックと言われてもわからない方が多いと思うのでちょっと注釈。 村上ロックは、怪談師である。そんな職業がいつの間にかできているのだ。 要は怪談を語ることによりみんなを楽しませるエンターテイナ…
第108回芥川賞受賞作、多和田葉子の「犬婿入り」を読んだ。 タイトルからほんのり香る通り、民話をベースにした話だ。 いつものようにAudibleで朗読を聞いたわけだが、ユーモラスで、でも軽妙とはちょっと違う、落ち着き?淡々?不思議な読みごごちだな、…
万城目学の「六月のぶりぶりぎっちょう」を読んだ。 タイトルが意味不明すぎて???て思っておりましたが、 「ぶりぶりぎっちょう」というのは彼の作り言葉ではなく、(だっていかにもやりそうじゃん?)実際にそういう安土桃山時代にあった遊びらしい。 ぶ…
背筋による短編「口に関するアンケート」を読んだ。 「口に関するアンケート」?アンケートがなぜこれほどまでに“怖い”のか? それは、人間の根源的な不安を逆撫でする要素が巧妙に仕込まれているからだ。この作品が「背筋がゾッとする」と話題になる理由、…
呉勝浩の「法廷占拠 爆弾2」を読んだ。 前作の「爆弾」で私を震撼させた「スズキタゴサク」の再臨である。 前回もスズキタゴサクの異様さに「妖怪感」と書いていたが、それでも最後はそんなに悪くない終わり方?と思っていたが、今回はスズキタゴサクが更に…
朝井リョウの「ままならないから私とあなた」を読んだ。 この人のエッセイ「時をかけるゆとり」は読んだことがあって、その面白さにお腹を抱えて笑った。 なので、てっきりそういうユーモアあふれた作品なのかと思っていたがそうではなかった。(さすが、史…
翔田 寛の「真犯人」を読んだ。 今まで全然私のアンテナに引っかかってこなかったのが悔しい。 こういう警察小説が読みたかったんだよ。一つの誘拐殺人事件を、時を経て3回も捜査をする事になった警察官たちの焦燥が見事に書かれている。 一度目は、誘拐事件…
山森めぐみの「憑きそい」を読んだ。 いやー、怖かった。真っ赤な表紙に描かれている少年と、おどろおどろしくデザインされた「憑きそい」の文字。 ずっと気になっていたのだが先日ようやく読めた。 無理やりジャンル分けすると、ホラー短編漫画?なのだが、…
辻村深月の「琥珀の夏」を読んだ。 法子と美夏、二人の少女の成長と友情を軸に、女児の白骨遺体の発見というミステリーが絡み合う、考えさせられる物語だった。 物語の最初は、幼稚園生のミカの視点から語られるため、とにかく状況がよくわからずひたすら不…
女優、小林聡美の「わたしの、本のある日々」を読んだ。この人もまた、エッセイ上手なのだった。 また、って言ううと誰と被ってると思われるかもしれないが、先日ドラマ「団地のふたり」で共演した小泉今日子のことを指している。 キョンキョンもこんな本を…