2020-01-01から1年間の記事一覧
阿津川 辰海の「透明人間は密室に潜む」を読んだ。 初読みの作家さんだが、最近よく名前をみかけるなーと思っていた。 透明人間は密室に潜む 作者:阿津川 辰海 発売日: 2020/04/21 メディア: Kindle版 透明人間による不可能犯罪計画と、意外すぎる動機。裁判…
あっという間に寒くなって、師走。いよいよステイホームもう一度の雰囲気になってきた感もある。 こんな時は本を読もうぜ! お財布が軽かったり、なんかピンとくる本が見るからないときは青空文庫があるじゃないか! しかし、何せ膨大な青空文庫の本を前にど…
今年の流行語が決まり、テレビでTHE MANZAI も放映されたりして、あっという間に年末感が色濃く漂ってきた。 ミステリ好きには年に一度のお楽しみ「このミス」が到着したのでさっそく。 このミステリーがすごい! 2021年版 発売日: 2020/12/04 メディア: Kin…
黒岩涙香の「無惨」を読んだ。 無惨 作者:黒岩 涙香 発売日: 2012/10/02 メディア: Kindle版 世界で初めて書かれた推理小説「モルグ街の殺人」は知っていたけれど、日本初の推理小説は知らなかった。 それがこの黒岩涙香(るいこう)の「無惨」(今はやりの…
11月25日は三島由紀夫の命日で、その名も「憂国忌」 三島由紀夫には軍服を着たマッチョのイメージしかないが、亡くなってから今年でちょうど50年とのこと。 (むむ?では青空文庫で読めるの?と思ったら浅はかでした。 どうやら、著作権が切れるのは70年とい…
今年もAmazonのサイバーとブラックとかの大規模セールが予定されているようですな。 Amazonさんとは、ずぶずぶの関係なのでいい加減自分でも怖いんですけど、kindleは読み上げてくれるので体にやさしいんですわ。最近長い小説を読むのがつかれる。 しかも通…
今更だけど、2015年のこのミステリーがすごい 海外部門1位の「その女アレックス」を読んだ。(5年前か~) なんか表紙の絵が怖くて、絶対残虐なシーンがありそう、と自主規制してたのだが、この間セールになっていたので3冊まとめ買ってみた。 (そういえば…
女は40を過ぎると着物が着たくなるというが、本読みは40歳すぎると、古事記とか、万葉集とか、遠野物語とかを読みたくものである。 ・・・堂々と書いてみたが嘘だ。しかも40を過ぎたのは結構前だ。 京極夏彦をまとめて読んだら、急に遠野物語を読みたくなっ…
米澤穂信の「追想五断章」を読んだ。 追想五断章 (集英社文庫) 作者:米澤 穂信 発売日: 2012/04/20 メディア: 文庫 大学を休学し、伯父の古書店に居候する菅生芳光(すごう よしみつ)は、ある女性から、死んだ父親が書いた五つの「結末のない物語(リドルスト…
三津田信三の「禍家」を読んだ。 禍家 (角川ホラー文庫) 作者:三津田 信三 発売日: 2013/11/22 メディア: 文庫 怪異が蠢く呪われた家で少年を襲う惨劇とは!?身の毛もよだつ最恐ホラー!12歳の少年・棟像貢太郎は、東京郊外に越してきた。しかし、初めて住むは…
有栖川有栖の心霊探偵シリーズ「濱地健三郎の霊なる事件簿」と「濱地健三郎の幽れたる事件簿」を読んだ。 濱地健三郎の霊なる事件簿 (角川文庫) 作者:有栖川 有栖 発売日: 2020/02/21 メディア: 文庫 心霊探偵・濱地健三郎には鋭い推理力と幽霊を視る能力が…
立て続けに2冊、和山やまのマンガを読んだ。 本屋さんとかで少し前から気になっていた作品だ。 夢中さ、きみに。 (ビームコミックス) 作者:和山 やま 発売日: 2019/08/10 メディア: Kindle版 気になる君はうしろの席に――。WEBなどで噂の作品たちが待望の…
さて、10月もちょうど中旬。秋も深まってきて9月に読んだ漫画のことを思い出すのも一苦労だ。 今月からは読んだ端からちゃんとメモっとこう・・・と先月も思ったような。 ゼロから始める事故物件生活(1) (ビッグコミックススペシャル) ゼロから始める事故…
由利先生シリーズ最後の一冊「青い外套を着た女」を読んだ。 青い外套を着た女 「由利先生」シリーズ (角川文庫) 作者:横溝 正史 発売日: 2012/10/01 メディア: Kindle版 フランスから帰朝した無名の画家は、ポケットに入っていた奇妙な紙切れに気がついた。…
先月は個人的京極夏彦フェアであった。 そもそも去年夏くらいから「別々の出版社から、毎月一冊 今昔百鬼拾遺シリーズを刊行」していた京極夏彦。 うわー、こりゃすごいね、と遠巻きに見ていたのだがメルカリにて三冊セットでお安く出品されているのを発見し…
横溝正史の「空蝉処女」を読んだ。うつせみしょじょですって!キャーと思っていたら、「処女」とかいて「おとめ」と読ませるらしい。 ほーここはイコールなものなのか?ま、いいや。 どちらにしろすごいタイトルだ。 由利先生シリーズだか、由利先生が出てく…
今日は「ミステリーの日」らしい。 なんと、娘の誕生日とばかり思っていたらそんなお祝いの日だったとは。 いや、娘の誕生日には違いないのだが。 今年でほぼ成人の18歳になった長女。 思えば18年前の私は、一度の流産の経験からものすごく頭でっかちになっ…
横溝正史の由利先生シリーズ「血蝙蝠」を読んだ。 血蝙蝠 「由利先生」シリーズ (角川文庫) 作者:横溝 正史 発売日: 2020/05/22 メディア: Kindle版 肝試しに荒れ果てた屋敷に向かった女性は、かつて人殺しがあった部屋で生乾きの血で描いた蝙蝠の絵を発見す…
有栖川有栖の「スイス時計の謎」を読んだ。 スイス時計の謎 (講談社文庫) 作者:有栖川 有栖 発売日: 2006/05/16 メディア: 文庫 2年に一度開かれていた“同窓会(リユニオン)”の当日、メンバーの一人が殺され、被害者のはめていた腕時計が消失! いったいな…
有栖川有栖の「モロッコ水晶の謎」を読んだ。 モロッコ水晶の謎 (講談社文庫) 作者:有栖川 有栖 発売日: 2008/03/14 メディア: 文庫 とある社長邸のパーティに招かれた推理作家・有栖川の目前で毒殺事件が発生! 邸内にいた十人の中でグラスに毒物を混入でき…
有栖川有栖の「マレー鉄道の謎」を読んだ。 スウェーデン館に続き、火村シリーズ二つ目の長編。 流石に長編は読み応えがある。 マレー鉄道の謎 〈国名シリーズ〉 (講談社文庫) 作者:有栖川有栖 発売日: 2013/08/02 メディア: Kindle版 大学時代の友人がやっ…
有栖川有栖 国名シリーズ第5弾「ペルシャ猫の謎」を読んだ。 ペルシャ猫の謎 (講談社文庫) 作者:有栖川 有栖 発売日: 2002/06/14 メディア: 文庫 「買いなさい。損はさせないから」話題騒然の表題作。「ペルシャ猫の謎」。血塗られた舞台に愛と憎しみが交錯…
今週のお題「おじいちゃん・おばあちゃん」 うちの父、まぁ私とよく似て多趣味で飽きっぽく、口が悪くて頭が硬いまぁまぁの頑固爺いなのだ。 最近は、般若心経に手を出して写経とかしてるようなので、今年の敬老の日プレゼントはコレ。 鳥獣戯画 [甲巻] 筆ペ…
「うだつのあがらない旦那と結婚したせいで、私の人生さっぱりだわ」 などと使われる「うだつ」あ、あくまで例文。 ところで皆さん、「うだつ」という「構造物」があったって、知ってました!? うだつって・・・うだつってなんか頭はウサギ体は龍、的な空想…
中村文則の「去年冬、きみと別れ」を読んだ。 なんかずっと気になっていた本と勘違いして?購入。 新聞の書評で読んだ… 警察ミステリで… 被害者だか加害者だかの人間ドラマがミステリを超えていて…もはや純文学?だ こんなミステリ読んだことないと誰かがコ…
先日の毎日新聞に、横溝正史の手紙が大量に発見されたという記事が載っていた。 横溝が、雑誌、新青年の編集長だった乾と交わした長年の交流の記録で、一度横溝ブームが下火になり、また復活するまで気持ちなどが記されているらしい… 多い時は年間30通以上や…
今週のお題に我が家の本棚っていうのがあるのな。 めっちゃ人の本棚見るの好きだ。 テレビでお宅訪問でも本棚が映ったら食い入るように眺める。 わが家の本棚は5個。ほぼほぼ子供たちのマンガやら、私のマンガやらだ。 正直見せられるほど片付いていない、…
合本版を買ったので、今まで躊躇してた国名シリーズをまくっている。 火村英生〈国名シリーズ〉9冊合本版 (講談社文庫) 作者:有栖川有栖 発売日: 2019/09/27 メディア: Kindle版 合本版って、思うんだけど読み上げるときになんというかちょっとした「ため」…
有栖川有栖の国名シリーズ第3弾「ブラジル蝶の謎」を読んだ。 ブラジル蝶の謎 〈国名シリーズ〉 (講談社文庫) 作者:有栖川有栖 発売日: 2013/08/02 メディア: Kindle版 美しい異国の蝶が天井を埋めた部屋で殺害されていた男。何のために蝶の標本が天井に移さ…
9月に入ったが初日から福岡では、37度と過去何十年ぶりの気温をたたきした。 常に微熱があるお相撲さんにぎゅうぎゅうとされているような生活である。 今年の夏はあんまり暑くないような気がしてたけど気のせいだったか。 ただ、コロナのせいで家にいる時間…