三木大雲の「お経から読み解く未来予言 仏教コード」を読んだ。
冒頭から、まるで仏教版ダ・ヴィンチ・コードかと思わせるタイトルに心躍ったが、読み進めるうちに「ああ、これは普通に怪談和尚だったな」と。
すなわち、科学的な考察やデータ分析を織り交ぜ(多様にみせ)つつ、「2025年に厄災が起こる可能性があるから、今から心の備えをしよう」という主張が展開される。
そう、経典に書いてあるのだと。眉につばをつけつつ読んだが(失礼)、別に人の心を惑わせようとしているわけではないので、ギリギリセーフである。
しかし正直なところ、私は後半の「大黒様の夢を見た話」や「宝くじが当たった奇跡」の方にこそ、三木住職の真骨頂を感じた。そう、仏様のご利益というのは、理屈ではなく体験で語られるほうが圧倒的に面白いのだ。
それにしても、メディア露出が多い彼には誹謗中傷も届くらしい。
その中で「早く死ね」というひどいメールに対して、「僕は今52歳なので、50年後には死にます。待っててください」と返したというエピソードには、三木節が光っていた。
さらに、相手が「俺は60歳だからそんなに待てない」と返したのに対しても「元気に長生きしてください」と切り返し、最終的に「ごめん、これからも頑張って」と言わせたのだから、これはもう徳の勝利である。
そしてこの本の結論は、お経を読むことで究極の徳ポイントが稼げる、というもので締めくくられる。
やっぱりこの本は、ダビンチコード的なワクワクするミステリというよりは、ユーモアを交えた仏教説法として楽しむのが正解なのだと思う。
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怪談説法でおなじみ三木大雲住職が緊急警告!
お経に記された最悪のシナリオとは…?
■□□□□■□□□□■□□□□■□□□□来るべき災害への不安や、日本の体感治安の悪化、経済格差の拡大など、
多くの問題に直面している現代人。『これからの世の中、何が起こるのだろうか…』
その問いに答えるのが、仏教の経典である“お経”です。お経とは、どんなに時代や世界が変化しても揺るがない
絶対的不変の真理を説いた書。
そして、疫病、戦争、災害、食糧難…
未来に起こるいくつもの予言が記されているのです。しかし、悲観ばかりではありません。
「私たちに降りかかる厄災を、どのようにしたら回避できるか」
それを記しているのも、またお経なのです。本書では“禁断のお経”といわれた『法華経(ほけきょう)』をはじめ、
さまざまなお経を三木大雲住職が解読し、独自の予測もまじえながら
これから先起こりうる出来事から、
破滅を回避するために私たちができることを、やさしく解説します。
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