iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に忘れっぽい私の読書録。最近はもっぱらAudibleで聞く読書

2026-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「不等辺五角形」タイトルがすばらしい

貫井 徳郎 の「不等辺五角形」を読んだ。 避暑地の別荘に集まった幼馴染み5人のうち、ひとりが死体となって発見され、ひとりが警察に連行された。 夏の別荘で誰か一人が・・・と聞くと誰が犯人かわからないフーダニットもの可と思いきや、最初から犯人は「殺…

「渋谷神域」都市伝説ユーチューバーの初小説

灯野リュウの「渋谷神域」を読んだ。 都市伝説ユーチューバーの「ミルクティ飲みたい」の書いた小説。 ミルクティ飲みたいさん、でいいのか・・・?残念ながら存じ上げなかったので、読みながら検索。 www.youtube.com 小説に登場するのも若きユーチューバー…

「ロック祭」結局君は何者なんだ!?

手塚治虫の「ロック・ホーム主演作品アンソロジー ロック祭」を読んだ。 たくさんの手塚治虫作品には何人か「同じ顔」の登場人物が出てくる事がある。 表紙のロックがそうだ。 ジャック・ジャックには間久部緑郎(まくべろくろう)という名前で登場する。 彼…

「うるはしみにくし あなたのともだち」

澤村伊智の「うるはしみにくし あなたのともだち」を読んだ。 「おまじないでクラスメイトを醜くする」——そんな突飛なホラー設定から始まるにもかかわらず、物語の根幹には極めて論理的な“犯人探し”が据えられていて、澤村伊智はやはり巧い。 この『うるはし…

「AIマンガ生成は甘くない」甘い副業の裏側をえぐるコメディ

カーボの「AI漫画作成は甘くない!: AI漫画の落とし穴をマンガで面白おかしく解説! 全編フルカラー漫画でわかりやすい!全制作過程をnote記事にて公開中【ChatGPT】【Canva】【AI漫画】【フルカラー漫画】【マンガ】【コミック】【副業】【note】 エミリと…

『一次元の挿し木』最期まで気が抜けない、さすがこのミス大賞‼️

松下龍之介 の「一次元の挿し木」を読んだ。 冒頭から読者を不穏に引きずり込むような表紙のインパクトにまず心を掴まれる。よく見ると、紫陽花の枝だと思っていた部分が人骨――細部まで意味深に仕込まれたビジュアル。良きかな。 「一次元の挿し木」は、2025…

「脳を鍛えるには運動しかない! 」脳細胞増加のカギは運動にあり

ジョンJ.レイティ の「脳を鍛えるには運動しかない!最新科学でわかった脳細胞の増やし方 」を読んだ。 運動がもたらす効果が想像以上にすごかった! しかも「激しい運動(心拍数が高い)」じゃないと意味がないらしい。 運動って、「したほうが良い」なん…

『川のほとりに立つ者は』フィクションが届かない場所

寺地はるな の「川のほとりに立つ者は」を読んだ。 初読みの作家さん面白かった。本屋大賞ノミネート、なるほど。 物語は、コロナ禍という不安定な時代背景の中で、清瀬と松木という二人の視点から交互に描かれていく。 過去に一度関係がこじれてしまった二…

「カエルみたいな女 怪談青柳屋敷・新館 」

青柳碧人 の「カエルみたいな女 怪談青柳屋敷・新館 」を読んだ。 小説家の実話怪談。さすが、話を作っていなはずなのにとても読みやすい。 一つ一つの話も短いのですんなり読める。 今回は「最後まで聞いたら聞いた人に呪いがかかる」とか「20歳まで覚えて…

「しっぽのカルテ」ペットも人間も癒やします

村山 由佳の「しっぽのカルテ」を読んだ。 この人の本を初めて読んだ。 タイトルから想像できる通り「動物のお医者さん」の心温まるストーリー 独特の存在感の院長ととある事情で男性不振のみゆき。 頼れる看護師の2人とたった4人だけのクリニック。 一話…

「悪魔二世」は悪魔超え

志波 由紀の「悪魔二世」を読んだ。 最近、Kindleで1巻だけ激しく安くなってるの多くない? 気になっていたマンガがそんなに安いなら、とりあえず買っちゃうよね。ということでこれまたヴィレヴァンで気になっていた一冊。 なかなか雰囲気あるマンガだった。…

『昭和探偵物語 平和村殺人事件』良くも悪くも“いい人”すぎた

天童荒太の「昭和探偵物語 平和村殺人事件」を読んだ。 戦後の村の古いしきたり、戦争から帰ってきた怪我を負った男。 和尚が殺され、柱に縛りつけられる…… キーワード的には横溝正史の金田一耕助に近いものがあるが、なんだかしっくりこない。 ちょっと長い…

「どくだみの花咲くころ」こどもって面白い

城戸志保 の「どくだみの花咲くころ」を読んだ。 本屋で見かけてからその表紙のインパクトにずっときになっていたが、先日1巻が無料になっていたので読んでみた。 いやー良かった!ものすごく均して言うと問題児と優等生が友情を育む物語なのだけど育ちの違…

「瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。」しれっと超スパルタトレーニングが載っている

荒木 俊哉 の「瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。」を読んだ。 最近、どいつもこいつも言語化ってうるさい(自分もいってる)けど、 たしかにできるに越したことはないのである。 幸いなことにこの本によると、言語化は「能力」でありトレーニングで…

『営繕かるかや怪異譚』大分・中津を舞台にした優しい怪談

小野不由美の「営繕かるかや怪異譚」を読んだ。 心霊譚なのに、読み終わってほっとする。そんな不思議な味わいのある作品だ。「営繕かるかや怪異譚」は、怪談という枠を超えて、誰かの暮らしに寄り添う物語として胸に残る。特に、営繕屋・尾端の存在感がとて…

ものをするひと

オカヤイヅミの「ものするひと」を読んだ。 純文学って、どこか遠い世界の話のようで、そもそも書いてる人のこともよく分からない。じゃあ、その「純文学作家の日常」を描いた漫画って、どんなものになるんだろう?そんな興味をくすぐられるのが、「ものする…

「蛇にピアス」私を殺してくれる男たち

金原ひとみの『蛇にピアス』を読んだ。 正直に言うと、何度か読むのをやめようと思った。 身体改造の描写が、想像を超えて生理的に無理だったのだ。ピアスに始まり、舌の先を二つに割るスプリットタン、背中に刻まれる傷の数々。 痛みによるグロテスクさでは…

「言葉の魔法でハッピーに!聴いて できる タロットカウンセリング」

石川小百合の「言葉の魔法でハッピーに!聴いて できる タロットカウンセリング」を読んだ。 「占いって信じる?」と聞かれたら、私は即答で「いや、別に」と答えるタイプだ。実際、占いに夢中な友人を見ても「お金もったいないなー」と思っている。 彼女は…

「特集:キトヴォラの今 桑原友紀さん(仮名)の場合」不思議な読書体験をどうぞ

朝井 リョウの「特集:キトヴォラの今 桑原友紀さん(仮名)の場合」を読んだ。 「キトヴォラ」と「けみさゆろ」の2つの謎の言葉を使ったストーリ。 とっても短い話ながら、最初から最期までこの2つの単語の意味は語られない。 キトヴォラを行うことを決意し…

「スピン」日常に読書の栞を

憧れの文芸誌の「スピン/spin 第14号」を読んだ。 いや、スピンにあごがれていたわけではなく「文芸誌」にひいては、「文芸誌を買う自分」に憧れていた。 (とうとう買ったったど!) だって、あれでしょ?文芸誌といえば字が小さい、連載が多くて、通向けの…

「嫌われる勇気」再読

岸見 一郎 (著), 古賀 史健 (著)の「嫌われる勇気」を読んだ。 6年前にも読んだんだけど、Audibleで聴き放題対象になっていたので再読。(今まで、聴き放題対象じゃなかったのに。しれっと) 読了後、アドラー心理学すごいと思い何冊か読んでみたのだがこの…

「魔法律学校の麗人執事 1 ウェルカム・トゥー・マジックローアカデミー 」緻密な和製ファンタジー

新川 帆立の「魔法律学校の麗人執事 1 ウェルカム・トゥー・マジックローアカデミー 」を読んだ。 ライトノベルだ。ラノベを読んだことがないとか、読むのがはずかしいというわけではないが、ちょっと言い訳させて。 なんと、作者は今年もこのミスにこの作品…

『犬と逃げる』転生しても、君に会いたかった

佐藤青南の「犬と逃げる」を読んだ。 Audibleオリジナル作品。 冒頭から「犬目線」で語られる物語に、「これはもしかして犬がしゃべるタイプのファンタジーか?」と少々身構えた。だが、そんな先入観はすぐに良い意味で裏切られる。物語が進むにつれて、しっ…

『あの子とO』QからOへ、怪物シリーズは続くのか?

万城目学の「あの子とO」を読んだ。 前作で主役だった吸血鬼の少女・弓子は今回は脇役にまわり、物語の中心には、弓子を救った佐久、彼の親戚の双子の小学生ルキアとラキア、そして弓子の友人・よっちゃんがいる。 「あの子とO」というタイトルのとおり、O=…

煩悩と開運

今年の初本屋めぐりでもらったチラシ。 デザインがなかなか良い(講談社のチラシみたい) 中身はこんな感じ。 例えば、 ショート動画を見る自分に飽きてきた →そんな時こそ、長編の本をどうぞ そして、3冊の本が紹介されている、という仕組み おお、これは…

「たとえる技術」

新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 さて、お正月なので難しいことは考えたくない!のでいつもどーりやります。 せきしろの「たとえる技術」を読んだ。 人生の中でふと大喜利をしないといけない場合にそなえるのによい。 面…