iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に読書録。読み終えた本がこのまま砂のように忘却の彼方に忘れ去られるのが申し訳ないので、書き留める。要は忘れっぽい読者の読書日記。

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「迷路荘の惨劇」美しい見た目に美しい心が宿るとは限らない

横溝正史の「迷路荘の惨劇」を読んだ。 金田一耕助ファイル8 迷路荘の惨劇 (角川文庫) 作者:横溝 正史 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2012/10/01 メディア: Kindle版 今回の話、またしてもと書いたら失礼か「迷路のように入り組んだ洞窟」が出てくるの…

「女が見ていた」死ななくてよかった被害者てんこ盛りの話

横溝正史の「女が見ていた」を読んだ。まるで山頭火の俳句のような突き放すようなタイトルだが、最後まで犯人の目星がつかず(当たり前だが)金田一耕助が出てこないのに、ぐいぐい読めた。 そう、金田一耕助出てきませんので、舞台はスタイリッシュな都会で…

「死神の矢」シニアの純愛の応援者

横溝正史の「死神の矢」を読んだ。 死神の矢 「金田一耕助」シリーズ (角川文庫) 作者:横溝 正史 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2012/10/16 メディア: Kindle版 浴室の鍵穴を覗いた金田一耕助の眼に異様な光景がとびこんできた。噴射しつづけるシャワー…

さっくさくの読後感「准教授・高槻彰良の推察 民俗学かく語りき」

澤村 御影の「准教授・高槻彰良の推察 民俗学かく語りき」を読んだ。 准教授・高槻彰良の推察 民俗学かく語りき (角川文庫) 作者:澤村 御影 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2018/11/22 メディア: Kindle版 「怪異は、現象と解釈によって成り立つんだよ、…

七つの仮面

横溝正史の「七つの仮面」を読んだ。 金田一耕助ファイル14 七つの仮面 (角川文庫) 作者:横溝 正史 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2012/10/01 メディア: Kindle版 私が聖女ですって? 娼婦になり下がった、それも殺人犯の烙印を押されたこの私が……? 気…

「吸血蛾」蚊でも許せないのに蛾だったら夏は地獄

横溝正史 の「吸血蛾」を読んだ。 蚊じゃなくて蛾に血を吸われたらと思うと相当イヤである。 が、この話はそういう話ではない。 吸血蛾 「金田一耕助」シリーズ (角川文庫) 作者:横溝 正史 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2012/10/16 メディア: Kindle版…

「魔女の暦」計画通りに殺人します。

横溝正史の「魔女の暦」を読んだ。 魔女の暦 「金田一耕助」シリーズ (角川文庫) 作者:横溝 正史 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2012/10/16 メディア: Kindle版 扉絵が怖いというかすごいというかなんとも言えぬのはいつものことながら、髪の毛が蛇にな…