iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に忘れっぽい私の読書録。最近はもっぱらAudibleで聞く読書

「僕には鳥の言葉がわかる」リアルドリトル先生

鈴木俊貴の『僕には鳥の言葉がわかる』を読んだ。

若い頃からシジュウカラの観察をつづけてきた著者が、シジュウカラが言語を持っていることを解明する道のりをユーモアを交えて描いた科学エッセイ。

お、おもしろい!

まず大学の卒業論文のために3ヶ月軽井沢の一泊500円の山荘にこもって、ひたすらシジュウカラの鳴き声や生態を観察する日々。

最後の1ヶ月!白米以外の食料が底をつき、買い出しに行くために時間を使うのを惜しんだ彼は「普通のご飯・お湯かけご飯・水掛けご飯」3つのメニューのルーティンでやり過ごそうとする。メニューって言ってて笑った。

(究極超人あ~る 田中一郎くんの「おかゆライス」を思い出す。)

「顔がなんだかシジュウカラに似ている」とまで言われるほど研究にのめり込んだ彼は、次々と衝撃の事実を突き止める。あの小さな鳥のシジュウカラがいくつもの単語を持ち、2語文を話すことを突き止めたのだ。

 

彼の研究には、高価な計測機器や高性能なコンピューターは必要がない。

少しの工夫と研究を続ける集中力で、世界的な「動物も言葉を話す」ということを解き明かしてしまったのだ。

 

知らんかった!リアルドリトル先生だ。

 

しかも、二語文を話していることを証明するヒントになったのがルー大柴の「ルー語」。有名なのは「ヤブからスティック」のあれ。

ルー語は「日本語の文章に英語をくっつけた(けど意味がわかる)」。この仕組みをシジュウカラの言葉でも使ったのだ。

シジュウカラと別の鳥の言葉を引っ付けて、鳥に聞かせどの様な反応をしたか観察するのである。

シジュウカラが2語文を話しているようだと、観察からはわかっているのだが、それを「立証する」ためにどの様な実験が必要か考えるくだりが、なかなかに面白い。

「ある事柄を説明するためには、必要以上に多くを仮定するべきでない」という思考節約の原理というものがあるのを初めて知った。

 

筆者は、思考を節約しつつ本当にシジュウカラが話していることを証明することに成功する。

そして、思うのだ。人間しか言語を操れないと思うのは傲慢な考えなのではないか?

シジュウカラに言葉があるのだから、他の動物にもあるんじゃないだろうかと「動物言語学」を提唱する。

 

確かにうちの猫は何か言ってんなーと思う時があるけど、本当に話せたりしたらもう愛しすぎて訳わかんなくなりそうだから、このまま通じないままでいい。

 

最新機器に頼らなくても、好きなことをぶち抜ければ誰でも世界を揺るがす発見ができるのかもしれない。

鳴き声やしぐさの奥に“言語”が潜んでいるかもしれないなんて、ワクワクするじゃない。

 

 

 

 

 

僕には鳥の言葉がわかる

ようこそ シジュウカラの言葉の世界へ。

山極壽一先生(総合地球環境学研究所所長)絶賛!
「類人猿を超える鳥の言語の秘密を探り当てたフィールドワークは
現代のドリトル先生による新しい動物言語学の誕生だ」

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NHKダーウィンが来た!』をはじめ国内外のメディアが注目する気鋭の若き動物言語学者による初の単著、ついに刊行!

古代ギリシャ時代から現代に至るまで、言葉を持つのは人間だけであり、鳥は感情で鳴いているとしか認識されていなかった。
その「常識」を覆し、「シジュウカラが20以上の単語を組み合わせて文を作っている」ことを世界で初めて解明した研究者による科学エッセイ。
動物学者を志したきっかけ、楽しくも激ヤセした森でのシジュウカラ観察の日々、鳥の言葉を科学的に解明するための実験方法などを、軽快に綴る。

シジュウカラへの情熱と愛情あふれるみずみずしい視点に導かれるうちに、動物たちの豊かな世界への扉が開かれます。読後に世界の見え方が変わる一冊。巻頭口絵にはシジュウカラたちのカラー写真が、巻末にはシジュウカラの言葉を聞ける二次元コードつき。

次に読みたい本

ドリトル先生航海記 (岩波少年文庫 22 ドリトル先生物語 2)

このはなしも思い出した。異星人との交流に言語学的なアプローチを行うはなし。

あなたの人生の物語

 

 

 この本はAudibulede聞きました。実際のシジュウカラの鳴き声がはいっていて、普通の本にはない良さが有りました。

 

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