真梨 幸子の「4月1日のマイホーム」を読んだ。
前々から、イヤミスの女王。ということだけ知っていて読むのをためらっていたが、読んでみたら思ったよりコメディで。好みの感じ。
初対面からタメ口の隣人女性に対する違和感とかを丁寧にすくっているところが、女性ならではだなーと思った。
目次だけ見ると途中で、ゾンビなんて章があるのでやや怪しんでいたが、きちんと現代科学で扱える範囲のものだった。安心。
章ごとに別の人物の視点から語られるし、時系列もわざと行きつ戻りつな感じで、混乱してしまうが、最終的には全て4月1日に回収され、収束してゆくお手並みは見事。
イヤミスの女王であればもっともっと後味の悪い終わり方なのかと思っていたが、思ったほどではない。たくさん人は死ぬんだけとね。
それより、近所だったらだいぶ嫌なタイプの人間たちがよりにもよって大集合してるのに、後半ちょっと可愛く感じ始める。くんな感じならもっと早く読めばよかったー
表題作かチャレンジしてみよっと。ふぬ
それにしても、娘たちの母に対する視線のつめたさよ。
新築の我が家は、事故物件!?
東京都S区の分譲住宅「畝目(うねめ)4丁目プロジェクト」。念願の新居に胸膨らませ引っ越してきた住人たちだが、ある家から死体が見つかった。
ここにはかつて、往年のスター・未唯紗英子が建てたアパートメントがあり、大量殺人事件が起きたという噂が――。土地の因縁か、事故物件か。
読みだしたら止まらない、中毒度100パーセント・ミステリー!【目次】
Chapter 1. A区画 三浦邸
Chapter 2. D区画 戸井田邸
Chapter 3. B区画 田上邸
Chapter 4. 腐乱死体
Chapter 5. ゾンビ
Chapter 6. E区画 藤倉邸&C区画 米本邸
Chapter 7. エイプリルフール
エピローグ

