iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に読書録。読み終えた本がこのまま砂のように忘却の彼方に忘れ去られるのが申し訳ないので、書き留める。要は忘れっぽい読者の読書日記。

2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「或る女」

林芙美子の「或る女」を読んだ。 或る女 オリオンブックス Amazon 或る女、で検索するともう一つ有名な或る女があるらしく、その他にも謎にセクシーな写真集がたくさんでてきた。 なんかノスタルジーエロみたいないちジャンルがあるんですかね。それとも有島…

「メゾンド・ポリス」退職刑事のシェアハウス

加藤実秋の「メゾンド・ポリス」退職刑事のシェアハウスを読んだ。 メゾン・ド・ポリス 退職刑事のシェアハウス (角川文庫) 作者:加藤 実秋 KADOKAWA Amazon 柳町北署の新人刑事・牧野ひよりは、念願かなって刑事になったものの、仕事はお茶汲みやコピー取り…

「パンとペンの事件簿」歴史も学べるAudibleオリジナル作品

柳広司の「パンとペンの事件簿」を読んだ。 パンとペンの事件簿 作者:柳 広司 Audible Amazon 1910年、刑期を終えて出獄した堺利彦が、ある団体の設立を宣言する。その名も「売文社」。無実の罪で極悪人と謗られ、まともな職に就くことができない社会主義者…

「手ぶらで生きる。見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法」おしゃれな修行僧

ミニマリストしぶの「手ぶらで生きる。見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法」を読んだ。 手ぶらで生きる。見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法 作者:ミニマリストしぶ サンクチュアリ出版 Amazon 最小限のお金で生きて最大限の自由を手にする 月間10…

「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」本も読めない働き方はやめよう

三宅香帆の「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」を読んだ。 いや、これ良かった~ストンと胸におちるよ。 なぜ働いていると本が読めなくなるのか (集英社新書) 作者:三宅香帆 集英社 Amazon 【人類の永遠の悩みに挑む!】「大人になってから、読書を楽…

「妖奇庵夜話 その探偵、人にあらず」茶人探偵!?

榎田ユウリの「妖奇庵夜話 その探偵、人にあらず」の「空蝉の少年」を読んだ。 妖奇庵夜話 その探偵、人にあらず (角川ホラー文庫) 作者:榎田 ユウリ KADOKAWA Amazon 妖奇庵夜話 空蝉の少年 (角川ホラー文庫) 作者:榎田 ユウリ KADOKAWA Amazon 美貌の青年…

「告白の余白」

下村敦史の「告白の余白」を読んだ。 告白の余白 (幻冬舎文庫) 作者:下村 敦史 幻冬舎 Amazon 高知で農家を手伝う北嶋英二の双子の兄が自殺した。「農地を祇園京福堂の清水京子に譲る」と書かれた遺書を持ち英二は京子を訪ねるが、彼を兄と間違い〝失踪した…

毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである「枡野浩一全短歌集」

枡野浩一の「毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである「枡野浩一全短歌集」」を読んだ。 毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである 枡野浩一全短歌集 作者:枡野浩一 左右社 Amazon 短歌ブームは、ここからはじまった――。歌人・枡…

「土葬の村」滅びゆく弔いの風習

高橋繁行の「土葬の村」を読んだ。 土葬の村 (講談社現代新書) 作者:高橋繁行 講談社 Amazon これは恐らく、現存する最後といっていい土葬の村の記録である。村人は、なぜ今も「土葬」を選ぶのか?日本の伝統的な葬式である「土葬・野辺送り」が姿を消したの…

手塚治虫版「罪と罰」

罪と罰 作者:手塚治虫 手塚プロダクション Amazon 手塚治虫が書いた「罪と罰」を読んだ。 5月からコツコツと、漫画じゃない方の罪と罰を読んでいる。 知らないものなどいないロシア文学の金字塔だ。 私もいちどは読んでみたい、と文庫版上下を買ったはいいも…

「1973年に生まれて」みんな団塊ジュニアだぜ

速水健朗の「1973年に生まれて」を読んだ。 1973年に生まれて 団塊ジュニア世代の半世紀 作者:速水健朗 東京書籍 Amazon 《この世代の世代論は、ノスタルジーか残酷物語のどちらかである。そうではない本を書くことが本書の目的だが、そうなっただろうか。》…

「今日の人生」毎日が積み重ね。

益田ミリの「今日の人生」を読んだ 今日の人生 作者:益田ミリ ミシマ社 Amazon ただただむなしいとき、おいしいものにであえた日、年齢を感じる瞬間、町で出会った人、電車の光景、そして肉親との別れ。 2コマで終わる「今日」もあれば、8ページの物語になる…

「おらおらでひとりでいぐも」オーディブルで聞くべき!

若竹千佐子の芥川賞受賞作「おらおらでひとりいぐも」を読んだ。 おらおらでひとりいぐも (河出文庫) 作者:若竹千佐子 河出書房新社 Amazon 75歳の老女桃子は、夫に先立たれ、娘とも疎遠の生活を送っている。その生活の中で、脳内で他者と会話をするようにな…

「2分間の冒険」まぶしすぎて浄化しそう。

岡田淳の「2分間の冒険」を読んだ。児童書だ。 二分間の冒険(文庫) 作者:岡田淳 偕成社 Amazon たった二分間で冒険? 信じられないかもしれません。でもこれは、六年生の悟に本当に起こったこと。体育館を抜け出して、黒猫に出会った時から、悟の長い長い二…

「どうせ死ぬんだから」私はまだまだひよっこですわ

和田秀樹の「どうせ死ぬんだから-好きなことだけやって寿命を使いきる」を読んだ。 子どもに読ませたくない本ならぬ、親に読ませたくない本かも。 どうせ死ぬんだから 好きなことだけやって寿命を使いきる 作者:和田 秀樹 SBクリエイティブ Amazon 50万部超…

「犯罪者」三部作シリース第一巻

太田愛の「犯罪者」を読んだ。 犯罪者【上下 合本版】 (角川文庫) 作者:太田 愛 KADOKAWA Amazon (上巻)白昼の駅前広場で4人が刺殺される通り魔事件が発生。犯人は逮捕されたが、ただひとり助かった青年・修司は搬送先の病院で奇妙な男から「逃げろ。あと…

「リバース」人生は巻き戻せない

湊かなえも「リバース」を読んだ。 リバース (講談社文庫) 作者:湊かなえ 講談社 Amazon 深瀬和久は平凡なサラリーマン。唯一の趣味は、美味しいコーヒーを淹れる事だ。そんな深瀬が自宅以外でリラックスできる場所といえば、自宅近所にあるクローバーコーヒ…

「帝国妖人伝」犯人当てならぬ探偵あて

伊吹亜門の「帝国妖人伝」を読んだ。 帝国妖人伝 作者:伊吹亜門 小学館 Amazon 時は明治、那珂川二坊は文学で名をなさんとす。尾崎紅葉に師事すれど執筆がかなうのは小説どころか三文記事ばかり。この日も簡易食堂に足を運び、ネタを探して与太話に耳を傾け…

本屋パトロール博多マルイの「HMV」

博多駅のマルイのHMVに行って来た。 地図はこちら。Google マップ 夏が近づくと各社文庫本のフェアが始まってワクワクするよね~ 東京創元社の創立70周年フェア このフェアは、人気漫画家による描き下ろしカバーや、著名人による推薦コメントが! アニバーサ…

「シャーリー・ホームズ」女性版シャーロック・ホームズ

高殿円のシャーリーホームズシリーズ1.2を読んだ。(現在3巻まででている模様) 初めて読んだ作者。 シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱 作者:高殿 円 早川書房 Amazon シャーリー・ホームズとバスカヴィル家の狗 (ハヤカワ文庫JA) 作者:高殿 円 早川書房 Ama…

「闇に染まりし、闇を祓う」怪談はエンタメだ!

はやせやすひろの「闇に染まりし、闇を祓う」を読んだ。 闇に染まりし、闇を祓う 作者:はやせ やすひろ Amazon 怪異ハンター・はやせに依頼される不可思議案件。6つの禍々しい謎、どう解くのか? それとも――放つのか? あなたの呪い引き取ります。すべて実…

「いずみさん、とっておいてはどうですか」尊い!

高野文子の「いずみさん、とっておいてはどうですか」を読んだ。 いずみさん、とっておいてはどうですか: こどもの時間のモノ語り 作者:高野 文子,昭和のくらし博物館 平凡社 Amazon 「昭和のくらし博物館」に届いた荷物。その箱に入っていた人形やままごと…

「心寂し川」しみる人情噺

西條奈加の心寂し川を読んだ。 これで、裏寂し川、と読む。 心淋し川 (集英社文庫) 作者:西條奈加 集英社 Amazon 「誰の心にも淀みはある。でも、それが、人ってもんでね」江戸の片隅、どぶ川沿いで懸命に生きる人々の哀しみと喜びが織りなす感動連作。 江戸…

「めんどくさがりの自分を予定通りに動かす科学的方法」

えらく長いタイトルの本を読んだ。「めんどくさがりの自分を予定通りに動かす科学的方法」 めんどくさがりの自分を予定通りに動かす科学的方法 作者:竹内 康二 ワニブックス Amazon ◎85年間の研究成果から導き出された「行動の技術」◎“実践的”で“即効性アリ”…

「隠居すごろく」これはコンサルの時代小説だ

西条奈加の「隠居すごろく」を読んだ。安定の面白さ! 隠居すごろく (角川文庫) 作者:西條 奈加 KADOKAWA Amazon 巣鴨で六代続く糸問屋の主人を務めた徳兵衛。還暦を機に引退し、悠々自適な隠居生活を楽しもうとしていたが、孫の千代太が訪れたことで人生第…

「呪文よ世界を覆せ」短歌コメディー

久々に紙のマンガを購入した。ニコ・ニコルソンの「呪文よ世界を覆せ」デジタル万引き防止タグが入れ込まれててすごいなー技術!とおもいました。始めてみたもので。 呪文よ世界を覆せ(1) (月刊少年マガジンコミックス) 作者:ニコ ニコルソン 講談社 Amaz…

「「働き手不足1100万人」の衝撃」やばいね

古屋 星斗 の書いた「働き手不足1100万人」の衝撃――2040年の日本が直面する危機と“希望”を読んだ。 「働き手不足1100万人」の衝撃――2040年の日本が直面する危機と“希望” 作者:古屋 星斗,リクルートワークス研究所 プレジデント社 Amazon 2040年には働き手が1…

「アーのようなカー」等身大が素敵。

寺井奈緒美の句集「アーのようなカー」を読んだ。 アーのようなカー (新鋭短歌シリーズ46) 作者:寺井奈緒美 書肆侃侃房 Amazon この世のいとおしい凸凹どこまでも平らな心で見つけてきた、景色の横顔。面白くて、美しくて、悲しくて、ほんのり明るい。(東 直…

「その世とこの世」谷川俊太郎とブレディみかこの往復書簡

谷川俊太郎とブレディみかこの「その世とこの世」を読んだ。 その世とこの世 作者:谷川 俊太郎,ブレイディ みかこ 岩波書店 Amazon いまここの向こうの「その世」に目を凝らす詩人と,「この世」の地べたから世界を見つめるライターが,1年半にわたり詩と手…

「言語化の魔力」ユーチューブのチャンネル名が「かばちゃんねる」でかわいい!

アウトプット大全という本で有名な樺沢紫苑の「言語化の魔力」を読んだ。 言語化の魔力 言葉にすれば「悩み」は消える (幻冬舎単行本) 作者:樺沢紫苑 幻冬舎 Amazon 著書累計218万部突破の、大人気精神科医が贈る、究極の「悩み」解消本!!あなたの悩みは、解…