iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に読書録。読み終えた本がこのまま砂のように忘却の彼方に忘れ去られるのが申し訳ないので、書き留める。要は忘れっぽい読者の読書日記。

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「流浪の月」恋愛でも友情でもない二人

今年の本屋大賞を受賞した流浪の月を読んだ。 【2020年本屋大賞 大賞受賞作】流浪の月 作者:凪良 ゆう 発売日: 2019/08/29 メディア: 単行本 どうしよう、本屋大賞に対する私の信頼がさらに高まったよ! 本屋大賞にハズレなし、を確信したね。 逆にいうと、…

この有栖川有栖はいつもとちょっと違う「壁抜け男の謎」

有栖川有栖の「壁抜け男の謎」を読んだ。 壁抜け男の謎 (角川文庫) 作者:有栖川 有栖 発売日: 2011/04/23 メディア: 文庫 みんな?大好きな火村英生は出てこない。 作者の異色短編集だ。もちろんミステリー多めだがシュールな話や「ミステリ作家が書く官能小…

「medium 霊媒探偵城塚翡翠」残り1/3からの一気呵成のたたみかけ!

いやぁ、さすがタイトルを総なめしただけある! 三冠獲得!「このミステリーがすごい!」2020年版国内篇 第一位「本格ミステリ・ベスト10」2020年版国内ランキング 第一位「2019年ベストブック」(Apple Books)2019ベストミステリー 久しぶりにページをめく…

あの水木翁が描いた「泉鏡花伝」

あの水木しげるがあの泉鏡花の伝記を描いたらどうなるか? この表紙のちょっと「でこちん」な感じで書かれているが泉鏡花。 周りは素晴らしき点描で描かれた妖怪たちに囲まれている。 水木しげるの泉鏡花伝 (ビッグコミックススペシャル) 作者:水木 しげる,…

「ママは何でも知っている」古いアメリカコメディような

以前本屋でもらったチラシに載っていて気になっていた「ママは何でも知っている」を読んだ。 ママは何でも知っている (ハヤカワ・ミステリ文庫) 作者:ジェイムズ ヤッフェ,James Yaffe 発売日: 2015/06/04 メディア: 文庫 毎週金曜の夜、刑事のデイビッドは…

「憑かれた女」疲れた女は私。

テレビで見たのだが、最近のつぶやきを研究すると外出自粛が始まったあたりから、「疲れた」とか「鬱」とかいうキーワードが増えているらしい。 私も家から出ないだけなのに、想像以上にストレスを感じている。 人間とは贅沢なもので、家でゆっくりしたいな…

「ファクトフルネス」世の中は少しずつ良くなっている。ただし執筆時は。

ファクトフルネスを読んだ。 まさしくこのコロナ禍の今、この人だったらなんと言うか聞いてみたかった。 残念ながら作者はこの本の上梓を待たず、すい臓がんでお亡くなりになったそうである。 昨年から話題の書としていろんなところでオススメされていたが、…

「魔眼の匣の殺人」はワトソンが語り部から主役になった話だ

映画化で話題だった「屍人荘の殺人」の続編、「魔眼の匣の殺人」を読んだ。 魔眼の匣の殺人 作者:今村 昌弘 発売日: 2019/02/20 メディア: 単行本 その日、“魔眼の匣"を九人が訪れた。人里離れた施設の孤独な主は予言者と恐れられる老女だ。彼女は葉村譲と剣…

「美しき小さな雑草の花図鑑」雑草とあなどるべからず!

ラジオで紹介されていて、調べたらkindle unlimited 対象だったので早速ダウンロードしてみた。 そこいら辺に生えていてほとんどの人が素通りするいわゆる雑草たちの花図鑑 美しき小さな雑草の花図鑑 作者:多田 多恵子 発売日: 2018/02/02 メディア: 単行本…

「ぼきわん」「ずうのめ」「ならどき」比嘉姉妹シリーズ読了

タイトルだけじゃ「?」ってなる、澤村伊智の比嘉姉妹シリーズ3冊を読了。 ぼぎわんは第22回日本ホラー小説大賞受賞作で、映画化もされているのでご存じの方も多いと思う。 映画公開前は本屋でも小さいディスプレイでずーーと流していました。岡田准一を。 …

3月に読んだ漫画

みんなが3月を振り返っていたので、イイネ!と思って真似してみる。 本は全部ブログに上げてるので、それ以外の漫画たち。 折り紙で作った鬼滅キャラ まずは鬼滅の刃1〜8巻 鬼滅の刃 1 (ジャンプコミックスDIGITAL) 作者:吾峠呼世晴 発売日: 2016/06/17 メデ…