
Audible歴は2021年から。月に150時間以上聴いている自他共に認める“ながら読書家”である私が、ナレーションに惚れ込んだAudible作品を7つ厳選した。
朗読者の演技力・声の力・演出により、原作の魅力が倍増している名作たちだ。
有名俳優が朗読するときはピックアップされるけど、そうではない人もけっこうすごいぞ、と思った作品もピックアップしています。
①『民王』/池井戸 潤(著)
金田 明夫(ナレーター) ★★★★★
── 同じ人とは思えない。ダミ声親父と軽薄青年のギャップがすごい政治ドラマ
「漢字が読めなくても聴けば理解できる」。ナレーションの抑揚、キャラクターごとの演じ分けが絶妙で、耳から楽しむコメディ政治劇として一級品。
②『ハイパーたいくつ』/松田 いりの(著)
佐々木 優子(ナレーター) ★★★★☆
── 怪作がさらに際立つ声の演技
主人公の私がおばあちゃんになったと想定した遊び心のあるナレーション。
なんともシュールな世界観に説得力がわいて・・来たのかどうかもわからない。
聴き始めのパンチ力がすごい。でも聴き続けてしまう妙な中毒性。
③『よって件のごとし』三島屋変調百物語八之続/宮部 みゆき(著)
波乃 りん(ナレーター) ★★★★☆
── 長編三本立て、耳で味わう人情怪談
怪異と人情が交錯する語り口が、聴き手の心にじんわりと染み入る。朗読による“語り部”感が強く、物語に引き込まれる。ほんと、お上手。
抑えめな演技ながら、一人で童子から老女、怪異まで語りわけてるのがすごい。
④『東京奇譚集』/村上 春樹(著)
イッセー 尾形(ナレーター) ★★★★☆
── 村上作品×イッセー尾形=唯一無二の読書体験
朗読がとびきり上手いかと言われると、そうではない。だが、抑揚をおさえたイッセー尾形の語り口が、奇譚の世界にぴったり。
一度聴くと、この人以外の朗読は考えられなくなるから不思議だ。
ちなみに、村上作品の朗読は有名な俳優が多いので、要チェックですぞ。
⑤『お勢登場』/江戸川 乱歩(著)
永作 博美(ナレーター) ★★★★☆
── 朗読で生まれ変わる乱歩の世界
永作博美のナレーションがもたらす“ねっとり感”が、妖艶な物語の空気にマッチ。音声で聴くと、より一層の倒錯と美が浮かび上がる。
いやーこの女優さん、かわいいだけじゃなかったわ!
⑥『ピエタ』/大島 真寿美 (著)
小泉 今日子 (ナレーション), ★★★★★
---キョンキョンの本気をみた
音楽家の話なのでナレーションっだけではなく美しい音楽も楽しめる一冊。
すごく良いものを見つけた様な嬉しい気持ちになる。
これぞオーディブルの素晴らしいところだなと思った。
⑦『誰かが私を殺した』Audibleオリジナル
東野 圭吾(著)
寺島しのぶ・松坂桃李・逢田梨香子ほか(ナレーター) ★★★☆☆
── 豪華キャストによる“耳だけの映画”
これはもう映画を耳で観ている感覚。複数キャストによる演技の掛け合い、効果音、緊迫した音声構成が圧巻。Audibleオリジナルの本気。
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物語を耳で“聴く”という体験が、読書に新たな価値をもたらす。通勤時間・家事・夜のひとときに、プロの朗読による極上の時間を。
と言っときながら、自ら話の腰を折るようでなんだけど、最近は「デジタルボイス」の朗読がちらほら増えてきた。
いやいや、だめやろーと思いつつ何冊か読んだが、意外といける!
というか、ほぼ違和感ない。でもやっぱりちょっとした熱量のバランスとかが人間とは違う。
なので、おそらくエンタメ小説とかには向かないのかなと。
実際にも新書系が多いような気がする。
ただ、ほんとに「思ったよりいい」ので見かけたら聴いてみてほしい。
