原田 マハの「リボルバー 」を読んだ。
これが本当なら、大事件だ。
ゴッホが自ら命を絶ったとされる「リボルバー」が、現代に突然オークションハウスに持ち込まれたら――そんな衝撃の導入で始まる「リボルバー」は、想像以上に奥深く、芸術の真実に迫る物語だった。
物語の主人公・冴は、幼い頃からゴッホとゴーギャンの作品に魅了され、地道に研究を続けてきた人物。彼女が勤めるオークションハウスに持ち込まれた一丁の銃、それが「ゴッホの命を絶った銃かもしれない」という一報に、物語は一気に動き出す。
「リボルバー」は単なるミステリではなく、ゴッホとゴーギャンの関係に真正面から向き合った作品でもある。
多分にフィクションが混ざっているのだろうが、それでも伝わってくるのは、天才・ゴッホに寄り添うことの困難さ、そしてゴーギャンが抱えていた嫉妬や焦燥といった複雑な感情だ。
喧嘩別れしてタヒチに渡ったゴーギャンは、決してゴッホを単に疎ましく思っていたわけではなかったのだ。
むしろ、桁違いの才能への畏れの方が(決して独白では語られないけど)多そう。
ただ、ゴーギャンのタヒチでの生活、とくに13歳の少女たちと結婚していたという記述には、・・・いかがなものか!
時代の違いと言われればそれまでだが・・・いかがなものか!
オークションハウスの同僚3人で現地に赴き、リボルバーの真相を探る過程は、まるで小さな冒険のようでもある。
働きながら好きな分野の研究を続けている冴にとって、こうした環境と仲間は本当に貴重だろう。人間関係に恵まれた職場というのは、それだけで物語に温かみを与えてくれる。
そして、物語終盤のあの一言。「僕にはタブローしかない!」と絶叫するゴッホの姿は、絵に人生のすべてを賭けた芸術家の、魂の叫びのよう。
狂気の人というイメージの強いゴッホだが、おそらく狂っていたのではなく生まれてくるのが早すぎて、とてもとても孤独だったのだろう。
ここらへんの絶叫部分ナレーションについては少し残念だった。
ちょっと、ヒステリックすぎるかなーと最後まで違和感が拭えず、後から調べて女優の中谷美紀であると知って納得。女優さんと個性がですぎてたのだな。
彼女は好きだが、彼女の中の役作りに引っ張られすぎているのかなーという気がした。
おそらく、ここが声優との違いなのかなー
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パリのオークション会社に勤務する高遠冴の元にある日、錆びついた一丁のリボルバーが持ち込まれた。それはフィンセント・ファン・ゴッホの自殺に使われたものだという。だが持ち主は得体の知れない女性。なぜ彼女の元に? リボルバーの真贋は? 調べを進めるうち、冴はゴッホとゴーギャンの知られざる真実に迫っていく。傑作アートミステリ。
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ゴーギャン、と聞いて一番有名?なのはこの作品かな。
「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」
こんな哲学的なタイトルがついてるとは。

