読書感想
『赤と青とエスキース』の青山美智子が書いた「リカバリー・カバヒコ」を読んだ。 本屋大賞にノミネートされた作品。 新築マンションの近くに、昔からある日の出公園。 そこにあるアニマルライド「カバのカバヒコ」には不思議な力があると言い伝えられていた…
喜多川泰の「運転者 未来を変える過去からの使者」を読んだ。 普段本などあまり読まないタイプの人から「運転者」って読んだ?と聞かれて知らなかったのでちと悔しかったのだ。 小説と自己啓発本の中間の小説で、レビュー数が驚くほど多かった。 運転手では…
なんか、リバイバルブームが来ている?書店で度々見かけるので読んでみた。 物語は、駆け出しの陶芸家が思わぬ良い出来の青磁の壺と作ったところから始まる。 この青い壺がまさしく「数奇な縁」でいろんな家庭を渡り歩くのだが、行く先々での物語が不連続に…
しんめいPの「自分とか、ないから。 教養としての東洋哲学」をよんだ。 「神童と呼ばれ東大を卒業したが、自分でもびっくりするくらい仕事ができず、離島教育を志すも挫折、芸人になろうとするも挫折、離婚、実家に戻って引きこもり中」のしんめいP。 凡人が…
なんともいえぬほんわかした話で、ある意味理想郷を描いた作品。藤野千代の「団地のふたり」を読んだ。 「団地のふたり」の二人は、ジャスト団塊ジュニアで私も同世代。 最初から最後まで事件らしい事件もなく(あるとすれば5日で仲直りする喧嘩くらいか)仲…
一万人以上の脳を見た作者加藤俊徳が書いた「一生頭がよくなり続ける もっとすごい脳の使い方」を読んだ。 以前読んだ、一生頭が良くなり続けるすごい脳の使い方の続編だ。 表紙が、オレンジになって更に煽ってきている。 ichi-z.com 前回読んだときも驚いた…
万城目学の「偉大なる、しゅららぼん」を読んだ。 案に違わず大変「万城目学」らしい、大ぼらスペクタクルファンタジーだ。 映画化されているので、ご存知の方も多いだろう。 私も、「濱田岳」が赤い学ランを着て出演していることだけは知っていた。 琵琶湖…
田内学の「君のお金は誰のもの」を読んだ。 私も目からウロコの事が多かったが何よりもこどもに読ませたいと思った一冊。 こんなに読みやすいのに、何のために働いているかがを考えさせてくれる良書。 まず、お金自体に価値があるのではない、お金は国内で使…
ジョセフ・グエンの「考えすぎない練習」を読んだ。 さきほど、アマゾンで考えすぎない、を検索して驚いた。 なんとまあ、類似書籍の多いことか・・・ ・考えすぎない ・考えすぎない生き方 ・考えすぎない練習帳 ・考えすぎない人の考え方 ひょっとして、み…
直木賞候補であった麻布競馬場の「令和元年の人生ゲーム」を読んだ。 突飛な筆名の覆面作家が新聞に掲載されているのを見たよ。 gendai.media このペンネームとこの表紙から、なんだか新しすぎて私にはわからないんじゃないの?と疑りながら読み始めたのだが…
貫井徳郎の「追憶のかけら」現代語版を読んだ。 どういう事?古語版もあるの???とおもっていたら、最後の解説で謎が解明した。 この「追憶のかけら」は、作中作といって、小説のなかに小説がかかれているのだが、その「知る人ぞ知る小説家の手記」という…
ずっと読みたかった漫画、田島列島の「水は海に向かって流れる」を読んだ。 最近の漫画は本当に長いのが多い中、コンパクトに全3巻でしっかり完結してくれていてありがたい。 水は海に向かって流れる コミック 1-3巻セット 作者:田島列島 講談社 Amazon 「…
堀江貴文の「金を使うならカラダに使え。」を読んだ。 この人らしいタイトルだが、確かにこの年になると色恋やファッションに使う気も薄れてくるのでひびく。 とやかく言われがちなホリエモンだが、予防医療をもっと普及したい、知らないせいで病気になるの…
人からオススメされて上田健次の「テッパン」を読んだ。 初読みの作家さんだ。 テッパン (小学館文庫) 作者:上田健次 小学館 Amazon 80年代 東京――僕と不良のひと夏の物語。中学卒業と同時に渡米し、長らく日本を留守にしていた吉田倫。吉田は旧友である寿…
三田紀房の「徹夜しないで人の2倍仕事をする技術~三田紀房流マンガ論」を読んだ。 『徹夜しないで人の2倍仕事をする技術三田流マンガ論 ─三田紀房流マンガ論─ 』 (コルク) 作者:三田紀房 コルク Amazon ベストセラー『ドラゴン桜』をはじめ、ヒットを飛ばし…
ミニマリストしぶの「手ぶらで生きる。見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法」を読んだ。 手ぶらで生きる。見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法 作者:ミニマリストしぶ サンクチュアリ出版 Amazon 最小限のお金で生きて最大限の自由を手にする 月間10…
三宅香帆の「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」を読んだ。 いや、これ良かった~ストンと胸におちるよ。 なぜ働いていると本が読めなくなるのか (集英社新書) 作者:三宅香帆 集英社 Amazon 【人類の永遠の悩みに挑む!】「大人になってから、読書を楽…
下村敦史の「告白の余白」を読んだ。 告白の余白 (幻冬舎文庫) 作者:下村 敦史 幻冬舎 Amazon 高知で農家を手伝う北嶋英二の双子の兄が自殺した。「農地を祇園京福堂の清水京子に譲る」と書かれた遺書を持ち英二は京子を訪ねるが、彼を兄と間違い〝失踪した…
高橋繁行の「土葬の村」を読んだ。 土葬の村 (講談社現代新書) 作者:高橋繁行 講談社 Amazon これは恐らく、現存する最後といっていい土葬の村の記録である。村人は、なぜ今も「土葬」を選ぶのか?日本の伝統的な葬式である「土葬・野辺送り」が姿を消したの…
速水健朗の「1973年に生まれて」を読んだ。 1973年に生まれて 団塊ジュニア世代の半世紀 作者:速水健朗 東京書籍 Amazon 《この世代の世代論は、ノスタルジーか残酷物語のどちらかである。そうではない本を書くことが本書の目的だが、そうなっただろうか。》…
益田ミリの「今日の人生」を読んだ 今日の人生 作者:益田ミリ ミシマ社 Amazon ただただむなしいとき、おいしいものにであえた日、年齢を感じる瞬間、町で出会った人、電車の光景、そして肉親との別れ。 2コマで終わる「今日」もあれば、8ページの物語になる…
若竹千佐子の芥川賞受賞作「おらおらでひとりいぐも」を読んだ。 おらおらでひとりいぐも (河出文庫) 作者:若竹千佐子 河出書房新社 Amazon 75歳の老女桃子は、夫に先立たれ、娘とも疎遠の生活を送っている。その生活の中で、脳内で他者と会話をするようにな…
岡田淳の「2分間の冒険」を読んだ。児童書だ。 二分間の冒険(文庫) 作者:岡田淳 偕成社 Amazon たった二分間で冒険? 信じられないかもしれません。でもこれは、六年生の悟に本当に起こったこと。体育館を抜け出して、黒猫に出会った時から、悟の長い長い二…
和田秀樹の「どうせ死ぬんだから-好きなことだけやって寿命を使いきる」を読んだ。 子どもに読ませたくない本ならぬ、親に読ませたくない本かも。 どうせ死ぬんだから 好きなことだけやって寿命を使いきる 作者:和田 秀樹 SBクリエイティブ Amazon 50万部超…
えらく長いタイトルの本を読んだ。「めんどくさがりの自分を予定通りに動かす科学的方法」 めんどくさがりの自分を予定通りに動かす科学的方法 作者:竹内 康二 ワニブックス Amazon ◎85年間の研究成果から導き出された「行動の技術」◎“実践的”で“即効性アリ”…
西条奈加の「隠居すごろく」を読んだ。安定の面白さ! 隠居すごろく (角川文庫) 作者:西條 奈加 KADOKAWA Amazon 巣鴨で六代続く糸問屋の主人を務めた徳兵衛。還暦を機に引退し、悠々自適な隠居生活を楽しもうとしていたが、孫の千代太が訪れたことで人生第…
古屋 星斗 の書いた「働き手不足1100万人」の衝撃――2040年の日本が直面する危機と“希望”を読んだ。 「働き手不足1100万人」の衝撃――2040年の日本が直面する危機と“希望” 作者:古屋 星斗,リクルートワークス研究所 プレジデント社 Amazon 2040年には働き手が1…
谷川俊太郎とブレディみかこの「その世とこの世」を読んだ。 その世とこの世 作者:谷川 俊太郎,ブレイディ みかこ 岩波書店 Amazon いまここの向こうの「その世」に目を凝らす詩人と,「この世」の地べたから世界を見つめるライターが,1年半にわたり詩と手…
アウトプット大全という本で有名な樺沢紫苑の「言語化の魔力」を読んだ。 言語化の魔力 言葉にすれば「悩み」は消える (幻冬舎単行本) 作者:樺沢紫苑 幻冬舎 Amazon 著書累計218万部突破の、大人気精神科医が贈る、究極の「悩み」解消本!!あなたの悩みは、解…
ジェーン・スーの「私がオバサンになったよ」を読んだ。 私がオバさんになったよ (幻冬舎文庫) 作者:ジェーン・スー 幻冬舎 Amazon 人生、折り返してからの方が 楽しいってよ。 考えることをやめない。 変わることをおそれない。 間違えたときにふてくされな…