iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に読書録。読み終えた本がこのまま砂のように忘却の彼方に忘れ去られるのが申し訳ないので、書き留める。要は忘れっぽい読者の読書日記。

民俗学

「遠野物語と怪異」囲炉裏端のエンターティナーによる究極の世間話

柳田國男生誕150年、遠野市立博物館特別展の書籍化「遠野物語と怪異」を読んだ。 読んだと言うか眺めた。 この表紙をみてハートを撃ち抜かれてしまった(特殊なハートゆえ) 遠野物語について簡単に説明すると、柳田國男が1910年に発表した岩手県遠野地方の…

「准教授・高槻彰良の推察」都市伝説の謎を解くイケメン准教授

澤村御影の「准教授・高槻彰良の推察」を読んだ。 そもそも、ドラマ化されているのを軽い気持ちで見て、(それはそんなに面白くはなかったのだが)気がついたら意識にある時間ずっと「准教授・高槻彰良シリーズ」をゴリゴリ消化中。(ただいま全10巻中7巻目…

「葬式探偵モズ」いろんな探偵がいますけども

吉川景都の 「モズ~葬式探偵の帰還~」含む葬式探偵シリーズを読んだ。 いやいや、いろんな探偵がおりますなー モズ~葬式探偵の帰還~ (マーガレットコミックスDIGITAL) 作者:吉川景都 集英社 Amazon こないだよんだ「土葬の村」が面白くて、縁起でもない…

「土葬の村」滅びゆく弔いの風習

高橋繁行の「土葬の村」を読んだ。 土葬の村 (講談社現代新書) 作者:高橋繁行 講談社 Amazon これは恐らく、現存する最後といっていい土葬の村の記録である。村人は、なぜ今も「土葬」を選ぶのか?日本の伝統的な葬式である「土葬・野辺送り」が姿を消したの…

「いずみさん、とっておいてはどうですか」尊い!

高野文子の「いずみさん、とっておいてはどうですか」を読んだ。 いずみさん、とっておいてはどうですか: こどもの時間のモノ語り 作者:高野 文子,昭和のくらし博物館 平凡社 Amazon 「昭和のくらし博物館」に届いた荷物。その箱に入っていた人形やままごと…

令和の世に諸星大二郎にハマる・・・「妖怪ハンター稗田」

令和のこの世に諸星大二郎御大の漫画にハマってしまった。 デビューが70年代! この表紙の癖の強さよ。 [まとめ買い] 妖怪ハンター(ヤングジャンプコミックスDIGITAL) 作者:諸星大二郎 Amazon ぬばたまの闇の底どよもす呻き声。冥き世界にうごめく異形の者…

「遠野物語」謎のオシラ様に萌える

女は40を過ぎると着物が着たくなるというが、本読みは40歳すぎると、古事記とか、万葉集とか、遠野物語とかを読みたくものである。 ・・・堂々と書いてみたが嘘だ。しかも40を過ぎたのは結構前だ。 京極夏彦をまとめて読んだら、急に遠野物語を読みたくなっ…