iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に読書録。読み終えた本がこのまま砂のように忘却の彼方に忘れ去られるのが申し訳ないので、書き留める。要は忘れっぽい読者の読書日記。

「2分間の冒険」まぶしすぎて浄化しそう。

岡田淳の「2分間の冒険」を読んだ。児童書だ。

 

たった二分間で冒険? 信じられないかもしれません。でもこれは、六年生の悟に本当に起こったこと。体育館を抜け出して、黒猫に出会った時から、悟の長い長い二分間の大冒険が始まります。

いゃあ、甘酸っぱいねぇ。

表紙のイラストに心惹かれてずっと読みたかった本。ようやく読むことができた。

 

このオオサンショウウオの出来損ないのようなのは、作中では悟が退治する竜なんだけど、なんとも言えぬ味があってよろし。

 

 

描いたの誰〜と調べて見たら、「かさ」の太田大八だった。

 

 

ものすごくスタイリッシュで驚く。リンク先で何ページが見られるので是非、

これが出版されたの1974年、つまり50年前なのだから驚き。ほんとカッコいい!

表紙の竜とはまた趣きが異なるけど。

 

 

2分間の冒険は、悟がひょんなことからであった黒猫に流行りの言葉で言うなら「異世界」に連れていかれ「確かなもの」を探すゲームをしかけられる。

 

この世界には子供しかおらず、食べ物や着る物がいつの間にか用意される村で日がな1日遊んで暮らしているが、いつまでもそこにはいられない。

竜が生贄を要求し、定期的に子供たちが男女2人ずつ連れていかれる世界。

 

村から出て初めて、竜に捧げられた子供達は老人にされてしまうことを知る。

 

巧妙に互いに協力しないようにしむけられた子供たちだったが、悟という異世界から訪れた小石によってじわじわと変化をし、みんなで力を合わせて竜を倒すことが出来た。

 

竜を倒した後、悟は確かな物が何かようやく気づく。

 

でもね〜その前にずっと一緒に戦って来たペアの女の子、かおりを確かなものだっと思って抱きしめて捕まえたって言うの。

 

いやー、いいねいいね!にやけちゃう。

 

本当に確かなものは、自分というのが答えだったのだが、これは大人の階段をのぼり始めた少年たちに、最後に1番確かなものは自分自身。信じてすすめという応援なのかも。

 

長い長い戦いだったが、悟の本当の世界ではホンの2分間しかたっていない。

 

ちなみに異世界にいる子供たちは、この世界のクラスメートと全くおなじ顔している。

当然かおりもいる。うーん、Loveの予感。

 

恋とも表現されてない、この感情。

まぶしい!まぶしすぎる!そして私、はしゃぎすぎてる自覚ある!

 

久しぶりに良いため息出ました。はぁ〜

 

次に読みたい本

この甘酸っぱさは、こらに通じる。

 

ごめん、この表紙は抵抗あるわ。

当時の思い出が強いだけに。



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私が読んだ時はこんな表紙だったはず。