古屋 星斗 の書いた「働き手不足1100万人」の衝撃――2040年の日本が直面する危機と“希望”を読んだ。
2040年には働き手が1100万人足りなくなる――。
2023年3月にリクルートワークス研究所が発表した未来予測シミュレーションは、テレビ、新聞、ネットで数多く取り上げられ、大きな反響を呼んだ。
これまで「人手不足」は企業の雇用問題として報じられてきたが、これから起ころうとしている「人手不足」は、まったく様相が異なるという。
業種別にシミュレーション結果を見ると、2040年には
・介護サービス職で25.2%
・ドライバー職で24.1%
・建設職で22.0%
の人手が足りなくなる。
そうすると何が起こるのか?
約15年後の日本で必ず起こる「労働人口の現象」15年後といえばちょうどベビーブームの私達が65歳でようやく引退できる年齢だから、さもありなん。
ちょっと考えればすぐ想像がつくことだが、確かにリタイアしたシニアが多いのだから働いている人は少ないはずだ。
ただでさえ「求人の難しさ」は採用担当ではない私もひしひし感じるしなー
うちの会社の人事の人はお子さんがいないのだが、「労働力くれなくて未来の人事ごめん!ってなると言っていたが、赤子をみてそんなつましい気持ちになるほど、ほんとに人手が足りない。
ものすごく簡単に言うと我々は、15年後介護サービスを受けるのも「スタッフ不足」のため叶わず、スタッフ不足のため宅急便は遅延し、公共の道路が破損しても復旧が間に合わず、ごみ収集の間隔もあいてしまい、とにかく地方は特に生活が破綻することが予想される。
若者はさらに都市部に集まり、老人もサービスを受けるために都市部に集まり、結局県庁所在地くらいしか人の住まない魅力的な田舎がなくなる。らしい。
なんとなく私も将来は田舎暮らしに少し憧れてたけど(私の言い分はネットが開通してて、Amazonが来るならどこでも生きていけるだ)いやまて、Amazon来なくなるかも。とおもった。
それに、田舎に移住してそこで介護サービスを受けようなんて事になったら、多大なご迷惑をかけることになるのか!と気付いた。
スマン、田舎よ!勝手にいいところばっかり夢見てた。
と、まあこの本の半分以上はいわゆる来たるべき残念な未来の話なのだが、後半すこしだけ夢のある話になっている。
対策を打てばだいじょうぶだよ、と。これからは「女性、外国人、シニア」にも働いてもらうしかないんですって。
とはいえ、なんと日本の女性はほぼヨーロッパなみに、しっかり働いているらしい。7割以上働いているとのこと。
ただ、非正規雇用というかフルタイムではないらしいのだよ。
わかる、未だに私の周りにはパートで十分、なんて人が多い。
これって、要するに働いたら損になる仕組みがあるから働かないんだよね?って思うんだけど。
そして、10年以上前から扶養はそのうち無くなる、と思い続けているのだ・・・がいまだなくなんないな!おい!
働いたほうが損になる、なんていう仕組みどう考えてもおかしいと思うんだけどなー
それに、扶養されていたら「夫婦解散」ってなったときに大変じゃん。
さて、熱くなってしまったが要は仕組みとか変えて、はたらいてもらえるようにしなきゃね、って話。
シニアも、フルタイムほどではなくても小さなパーッケージ化した負担の少ない仕事とか、いまはボランティアで行っている町内会の仕事なんかを有償ボランティアにするとかで、働いてもらわなきゃね。
そして、外国人には就業を解禁しても日本が魅力的ではなければ働きに来てもらえないぞ、ということで色々頑張らないといけない事が多いのだ。
ヤダー私老後は図書館と公園と自宅(たまにブックオフと100円ショップ)のローテーションでゆっくりしようと思ってたのに、まだ働かないと行けないっぽい。
やだーで止まってますが、最後まで読むと少しだけ勇気と希望ももらえます。
あと、ビジネスのヒントになりそうなことも。
次に読みたい本
事務仕事苦手だけど、立ち仕事もにがてなのでこの本読みたい。
でもホントは小料理屋とかで働きたい。板さんの方で。