iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に読書録。読み終えた本がこのまま砂のように忘却の彼方に忘れ去られるのが申し訳ないので、書き留める。要は忘れっぽい読者の読書日記。

「呪文よ世界を覆せ」短歌コメディー

久々に紙のマンガを購入した。ニコ・ニコルソンの「呪文よ世界を覆せ」

デジタル万引き防止タグが入れ込まれててすごいなー技術!とおもいました。始めてみたもので。

 

相方だけがブレイクした売れないお笑い芸人・虎屋戸太郎は、彼女と住処をいっぺんに失ったどん底の日に、人懐っこく話しかけてくる不思議な女性・多悠多に出会う。彼女と、彼女が愛してやまない「短歌」に触れたとき、戸太郎の運命は変わり始める! 31文字の“呪文”が世界を変える、短歌コメディー!

 

短歌なんて点で興味がなかった売れない芸人、虎屋戸太郎(とた)が、ひょんな拍子で知り合った短歌を愛する多悠多(たゆた)に一目惚れ。

彼女の「お近づき」になる道具として「そんなもんただでなんぼでも作れる」とばかりに本屋の短歌コーナーへ。

 

学校で習った古今和歌集、のようなイメージしかなかった彼は、最近の短歌コーナーをみてびっくりする。

 

そこで立ち読みした現代短歌に完全にノックアウトされて短歌にのめり込んでいくという話。

 

最初に立ち読みしてノックアウトされたのは枡野浩一のこの短歌

 

殺したいやつがいるのでしばらくは目標のある人生である

 

コンプレックスだらけで、でも喜怒哀楽がストレートな青年戸太郎が、全くの初心者からたゆたと妹のたきちゃんに短歌のことを教わりながら成長して行くストーリー

これから波乱万丈はありそうだけど、なんというか幸せがお約束されているような安心して読めるマンガ~多分エロもグロも最古な展開もないだろうし。
もハラハラ・ドキドキしたくない(そんな読者いる!?)大人な漫画読みにおすすめ。

 

しかも、短歌、俳句の結社とは?とか、なんとなくしか知らなかった情報も入っていて、最近短歌に興味がで始めたばかりの私にうってつけだったわ!

 

短歌の作り方、という本を読みたいと思えどもやっぱりちょっと面倒で、と思っていたときに、マンガがでるんだもーん。最高だわ。

 

ちなみに、これを読んでいれば現代短歌のトレンドがわかりそうな予感。

とりあえず取り上げられている歌人さんの歌集を読んでみようとおもう。

 

巻末に取り上げた短歌一覧が載っていて親切である。

 

次に読みたい本

 

 

短歌をマンガで学んだ後は俳句だね!これも途中で離脱しちゃってんだよな。おもしろいんだけど。

 

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