速水健朗の「1973年に生まれて」を読んだ。
《この世代の世代論は、ノスタルジーか残酷物語のどちらかである。そうではない本を書くことが本書の目的だが、そうなっただろうか。》――速水健朗(本書「あとがき」より)
ロスジェネ、超氷河期、お荷物と言われ続けた団塊ジュニア世代のど真ん中ゾーンも、ついに天命を知る50代に突入。
そんな世代が生きてきた1970年代から2020年代にわたる、日本社会、メディア、生活の変遷を、あるいはこの時代に何が生まれ、何が失われたのか――を、73年生まれの著者が、圧巻の構想力と詳細なディテールで描くノンフィクション年代記。
既存の世代観を上書きする、反「ロスジェネ」史観の誕生!
Amazonのページで前書き全文読めます。
ずっと読みたかったんだよねーこの本。
団塊ジュニアとして生まれた私、ずっとなんか損してない?というもやもやを抱えている。
バブルを下から眺めて、いざ自分たちが社会にでようとする時は大氷河期。正規雇用でさえ高嶺の花の時代だった。
景気の良い時代に大量生産した子供たち。
ザ、ロストジェネレーションみたいな。
相対数が大きいので1973年生まれのスターも多い。
1番最初にブレイクしたのは宮沢りえだ。
同い年のそれはそれは美しい女の子がずっと第一線で活躍するところを伴走してきた生きてきた。
あの、転校生の白鳥麗子です。は衝撃的だったね。
同じ生き物か!?と言う次元の違う美しさ。
いろいろあったけど、サンタフェはマジで大事件だったよね。若花田との婚約破棄の憤りも忘れられないわー
同世代にとって、あったあったーというかるーいノリの話もあれば、この年代特有の固めの内容もあり。
ちなみに我々の親世代、いわゆる第一次ベビーブーム世代は、海外でブーマーと言われているらしい。
頑固で居丈高な老議員に対して肩をすくめて「オッケー、ブーマー」と返した女性の映像がバズりまくったそう。
もうつける薬がない、しょうがねーなとい手放す気持ち、わかる。
この世代の人々も衰えたよね。
ブーマーの世代と年代の話でこの本を思い出した。
私たちの世代から親世代を見た新書。こんなにも恐ろしくて悲しい話はない。
これはかなり読み応えありだったので、うまく説明ができないが団塊繋がりでおすすすめ。
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