SF
宮澤伊織の「ときときチャンネル 宇宙飲んでみた」を読んだ。 タイトルを見ても???がいっぱい飛び交っちゃう感じだが、ちゃんと壮大なSFであった。 前篇、動画配信しているさくらちゃんとみきちゃんの会話(プラス視聴者コメント)で構成されていて、オー…
池澤春菜の「わたしは孤独な星のように」を読んだ。 前から、「池澤夏樹の娘」で「SFクラブの会長」で「声優」となんだか才気の塊みたいな人やなと思っていたが、実際にこの人が書いた本を読むのは初めて。 アマゾンでもタイトルリストがでていなかったので…
芦沢央の「魂婚心中」を読んだ。 まさかのSFだった。いや、(イヤ)ミステリー作家の印象が強かったからさ・・・ 本人もあとがきで「私がSF書いていいんですか」と書いていたけど、ちゃんとSFだったし、スリリングな展開はさすがという感じ。 SFと言っても宇…
八島 游舷の「天駆せよ法勝寺」を読んだ。 あらすじをみて、まず「仏教スペースオペラ」!?とびっくりするとおもうが、確かにスペースオペラだった。 SFと仏教の組み合わせを考えついた時点でもう優勝って気もする。 物語は、仏教が世界を席巻している未来…
石川宗生の「吉田同名」を読んだ。 大真面目に無骨な文章でふざける「大人の本気」みたいな小説で、読んでる間中ちょっとニヤニヤしてしまった。 筒井康隆っぽいと思ったらやっぱりレビューに同じようなことを思った人がいてもうひとニヤリだ。 筒井康隆っぽ…
ポップな表紙が気になる万城目学の「あの子とQ」を読んだ。 吸血鬼少女の青春物語だ。 弓子はまだ恋もしらないキラキラな高校2年生。どこにでもいる彼女は・・・と言いたいところだが実は吸血鬼の両親の元に大切に育てられた吸血鬼少女なのだ。 だが、最近…
円状塔の「リスを実装する」を読んだ。 実装?リスを?どゆこと???っとなるけど。なんか面白かっった(小学生の作文か!) どこがどう面白いか説明するのが難しいのだ。 リスの「マーク」を眺める男「野実実」は、高校生の時の清掃業からはじめ、とにかく…
万城目学の「ヒトコブラクダ層戦争」を読んだ。 不思議な力を持った三つ子の兄弟「梵天、梵地、梵人」が主人公の長編小説だ。 ぼんてん、ぼんち、ぼんどと読むこの三兄弟の仲の良さがとても印象的で、読んでいていやーエモいわーとニヤける。 案の定Audible…
乙野四方字(おとのよもじ)「僕が愛したすべての君へ」と「君を愛した一人の僕へ」を読んだ。 言葉あそびのようなタイトルだが二冊読んだ後はこのタイトルがグッとくるのだ。 僕が愛したすべての君へ (ハヤカワ文庫JA) 作者:乙野 四方字 早川書房 Amazon 君…
柞刈湯葉(いすかりゆば)が書いた、第一回カクヨムWEB小説SF部門大賞の「横浜駅SF」を読んだ。 横浜駅SF【電子特典付き】 (カドカワBOOKS) 作者:柞刈湯葉 KADOKAWA Amazon 日本は自己増殖する<横浜駅>に支配されていた。脳に埋め込んだSuikaで管理さ…
津原泰水の「ヒッキーヒッキーシェイク」を読んだ。 ヒッキーヒッキーシェイク (ハヤカワ文庫JA) 作者:津原 泰水 早川書房 Amazon ヒキコモリ支援センター代表のカウンセラー竺原丈吉(JJ)は、いつも度の入ったサングラスを掛けて場当たり的に喋る、実に胡散…
今週のお題「SFといえば」だが、私的にはなぜか夏といえばSF。 怪談ぐらいではひんやりしない酷暑の日本。「夏SFで現実逃避」を提案したい。 毎年夏には色んな人にオススメのSFを聞いて回ってるのだが、読んで見るんだけどイマイチ分かんなかったぞ。という…
伊藤計劃の「虐殺器官」を読んだ。 虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA) 作者:伊藤 計劃 早川書房 Amazon かなり前に友人におすすされていたのだが、最初の数ページで挫折していた本。 なぜなら、最初っからこどもの死ぬ話だったから。 妙にドライで、そのひどい状況…
今熱い中国SFの超大型作品「三体」をようやく読み終わった。 正直、一部から三部まで読み終えることができるとは自分でも思わなかった。 それほどの厚み、そして文字量、物理学用語の氾濫。 ここまで素人を寄せ付けない作りになっているのにも関わらず大ヒッ…
傑作の誉れの高いジョージ・オーウェルの「動物農場」を読んだ。 ジョージオーウェルと言えば、ほら、あの「1984」を書いた人ですよ。 動物農場 (角川文庫) 作者:ジョージ・オーウェル,高畠 文夫 発売日: 2015/01/30 メディア: Kindle版 超怖かった… 共…