市川憂人の「ヴァンプドッグは叫ばない」を読んだ。
マリア&漣シリーズの第5弾、残念ながら3.4巻をすっ飛ばして読んでしまったようだ。
どおりでなんか、会話がポンポンはずんでいるというか仲良さが増していると言うか・・・
タイトルはヴァンパイア+ドックで、狂犬病ウイルスの変異株によって、バンパイアのような症状が出る疾患が発見されたことから始まるストーリー。
その疾患、Dウイルスを持つ男は史上最悪の連続殺人犯として何十年も拘束されていたが、ある時脱走する。
彼を収容していた研究所や警察は混乱を恐れ、市民には公表せずに行方を追っていたが、その街で大量の殺人事件が発生し、警察署内は大混乱である。
応援要請で駆けつけたものの、なかなか犯人を特定できないマリアと蓮。
焦る二人を翻弄するように事件が起こるが、最後はのマリアの並外れた?推理力で犯人を罠に掛け捕まえる事ができた。
設定もさておきキャラクターが魅力的な小説。アニメ化とか向いてそう。
「蓮」はJ国人で、天才型だが身の回りの管理が苦手なマリアのまさに女房約型バディ。皮肉を聞かせつつも、マリアのフォローは完璧。
一方マリアも「赤毛の美人」だが、スボラで金欠でお酒飲みで生活がだらしがないという、妙齢の美人と推理力を除くと完全にダメ人間だ。だからこそ可愛いところもあるんだけどね。
それにしても長い話だなーエピローグもこんなにあるのかー
と思っていたら、なんとエピローグで完全にドンデン返しではないか。
ぎゃ、と声が出る返しっぷりだ。
厳戒態勢が敷かれた都市と、
密室状態の隠れ家で起こる連続殺人。
殺人鬼が仕掛けた、
想像を絶するトリックとは?
マリアと漣が挑む、史上最大の難事件。
『ジェリーフィッシュは凍らない』に連なるシリーズ第5弾!U国MD州で現金輸送車襲撃事件が発生。襲撃犯一味のワゴン車が乗り捨てられていたのは、遠く離れたA州だった。応援要請を受け、マリアと漣は州都フェニックス市へ向かう。警察と軍の検問や空からの監視が行われる市内。だがその真の理由は、研究所から脱走した、二十年以上前に連続殺人を犯した男『ヴァンプドッグ』を捕らえるためだった。しかし、『ヴァンプドッグ』の過去の手口と同様の殺人が次々と起きてしまう。一方、フェニックス市内の隠れ家に潜伏していた襲撃犯五人は、厳重な警戒態勢のため身動きが取れずにいたが、仲間の一人が邸内で殺されて…!? 厳戒態勢が敷かれた都市と、密室状態の隠れ家で起こる連続殺人の謎。マリアと漣が挑む史上最大の難事件! 大人気本格ミステリシリーズ第5弾。
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ホントはこっちを先に読まなきゃだった。