2026-09-01から1ヶ月間の記事一覧
山口瞳の『居酒屋兆治』を読んだ。 ザ・昭和、という作品だった。 もしこれを映像化したら絶対高倉健さんだなと思いながら読む。 読後調べたらやっぱり高倉健。(まるで当て書きのようだ) 国立で小さなモツ焼き屋「兆治」を営む藤野英治。妻の茂子と暮らす…
飲茶の『あした死ぬ幸福の王子――ストーリーで学ぶ「ハイデガー哲学」』を読んだ。 哲学って言葉に弱い。スキとかじゃなくて、いつかきちんと哲学できるようになれたらと思っている。それこそ、20歳くらいから。 だが、なかなかハードルは高い。どうせお高い…
佐々木譲の『笑う警官』を読んだ。 うーん、渋めの警察小説。 どうやら20年くらい続くシリーズで「警察小説の金字塔」と言われているらしい。 警察の組織内の悪を暴くという筋立てで、清濁併せ呑む感じがたまらない。 探偵小説とはまた一味違う警察小説。 あ…
杉浦日向子の『ゑひもせす』(ちくま文庫)を読んだ。 ゑひもせす (ちくま文庫 す 2-3) 作者:杉浦 日向子 筑摩書房 Amazon 江戸の庶民の暮らしを描いた、初期の漫画作品集。「袖もぎ様」や、デビュー作の「通言室乃梅」などが収められている。 江戸でも東京…
古荘純一『境界知能の人たち』(講談社現代新書)を読んだ。 勉強ができない。仕事ができない。努力がたりない、こう思われている人はあなたの知り合いにもきっといるだろう。だが、この本を読んでおもった。けっして本人の責任ではないし、怠けているわけで…
畠山丑雄の「叫び」を読んだ。 あらすじに「恋愛政治小説」と書いてあったので、ナンノコッチャ、と思って読み進んでいた。 恋愛小説(ただし、ちょっとクセが強い人たちの)でも、ピュア・ラブかなと思っていたら、クライマックスで度肝を抜かれた。 え~、…
西尾維新の「掟上今日子の備忘録」を読んだ。 眠ると、その日のできごとをすべて忘れてしまう名探偵・掟上今日子。 だから事件は一日で解決しなければならない。 なるほど、忘れることが弱点なのに、それが「最速の探偵」という特徴になるのか。 おお、そう…
吉田修一の「おかえり横道世之介」を読んだ。 世之介の善良さに、背筋が伸びる思いがした。 彼と知り合った人は、みんな彼と出会えてよかったと思うらしい。 世之介自身は決して正しいことばかりしているわけでもない。むしろちゃんとしてない。 ちょっとず…