iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に忘れっぽい私の読書録。最近はもっぱらAudibleで聞く読書

「過呼吸」怪談師の世界

村上ロックの「過呼吸」を読んだ。

当たり前のように村上ロックと言われてもわからない方が多いと思うのでちょっと注釈。

 

村上ロックは、怪談師である。そんな職業がいつの間にかできているのだ。

要は怪談を語ることによりみんなを楽しませるエンターテイナー。

 

怪談師にもいくつかパターンがあり、自分にもものすごく霊感がある人と、ないけど怖い話をたくさん知っている人、そして心霊現象を検証したがる人などがいる。

 

ロックさんは自分に霊感があるとまではいかないが、怖い話をたくさん知っている演技派で王道派の怪談師だ。

 

Youtubeではその個性的なファッション(学ランでモヒカン)でも目立っていたが、とうとう本を書いたらしい。

 

実話怪談って基本的には犯人が捕まってスッキリする、みたいな気分は味わえないのだが、ロックさんの怪談は比較的落ちがついている気がする。え?ここでおわり?みたいななげ出され感がなく、安心の読後保証というか。

 

タイトルは怖すぎて過呼吸になった自らの体験から来ているらしい。

 

最恐と煽られているけど、何が怖いか麻痺しちゃっている私には響いていない。

ただ、怖い怖くないではなく、お上手という満足感はある。

 

でも、本で読むより本人のナマの語りのほうがきっと面白い。

 

どうやら東京には怪談Barというのがあって、ロックさんはそこでも語っているそうな。

会いに行ける怪談師なのだ。いいなぁ、東京。

 

改めてみるとこの表紙怖っ!

怪談蒐集録「過呼吸」 (扶桑社BOOKS)

男は自分の呼吸が荒ぶり、速度が増していくことに抗えなかった。
吐息のように、小さく「くぅ……」という声が自分の喉から漏れる。
額には脂汗が浮かんでいた。まるで部屋の中の空気が薄くなったようだった……。

瘴気淀む街、新宿歌舞伎町に佇む怪談ライブバー「スリラーナイト」。
そこで夜な夜な自らが遭遇、蒐集した怪奇な話を披露している男が、モヒカン頭の怪談師・村上ロックだ。
その夜の舞台を終えた彼の前、一人の男性客が声をかけた。
「ロックさん、今のお話、すごく怖かったです。ところで、私の体験談を聞いていただきたいのですが……」
口を開き、とつとつと語り始めた男の話を聞きながら、村上ロックは息を吐くことも忘れていた。もう後戻りはできない。恐怖の扉はすでに開かれてしまったのだ……。

巡業先で、いつものライブバーで、友人づてに……。プロ怪談師だからこそ呼び寄せ、吸い寄せられた最恐実話を厳選

 

次に読みたい本

私の偏った趣味が完全にバレて、TicTokを見るといろんな面白いものが上がってくるのだが、今朝は金運アップするといってこの「ハムサの手」がバンバン流れてくるようになった。

そんな事言われても、とおもいつつ金運アップにつられてい色々みていたらこんなkawaii本を発見。これなら、冗談で済ませられるしいいよねー

 

フェルトで作る 世界のお守りチャーム

ヤシの彫刻 - 邪眼の手の装飾、幸運のハムサの手の壁の装飾 |ハンド木製ディスプレイシェルフ、邪眼の手装飾彫刻家の装飾像置物オーナメント本棚デスクマントルピース用

いや、これ持ち歩きだしたら街で噂のおばさんになってまううやないかい。

金運はアップしてもいろいろ失う気がしてならない。