斜線堂有紀の「恋に至る病」を読んだ。
可愛らしい表紙の女子高生がシリアルキラーだとしたら?そんな物語。
大好きな女の子が、自分のことを好きだと言ってくれる。
何に変えても彼女を守ろうと決める。
だが、そんな人間らしい気持ちが全く通じない人間がいたら?
そしてそれが自分の好きな女の子だったら?
主人公の宮嶺くんの視点から語られる「景」は、スーパーでスペシャルな女の子。
学校のアイドルで誰からも愛されるタイプ。
一方、宮嶺は地味で目立たないタイプ。
「こんな自分をなぜ景は好きになってくれたんだろう?」という疑問を持ちながらも、k交際をしているがすぐに景があるゲームのマスターをしていることを知る。
景が段々とただの恐ろしい魔物になっていく。いや、違うな、もともと美しい魔物だったのだ。それが分かっていく。
読者はそれをある意味予感しつつも、最後まで読むのをやめられない。
彼女がどんなに悪い人間でも、僕は君を守る。
そう決めた宮嶺は、景の冷酷な行動を見ても気持ちを変えない。でも、読者はもうわかりかけている。景は本物だ、逃げろ少年!
そんな緊張感を持って迎えたクライマックスも、エピローグで大きく覆されることになる。
宮嶺君が正気を取り戻すことを祈る。
やがて150人以上の被害者を出し、日本中を震撼させる自殺教唆ゲーム『青い蝶』。
その主催者は誰からも好かれる女子高生・寄河景だった。
善良だったはずの彼女がいかにして化物へと姿を変えたのか――幼なじみの少年・宮嶺は、運命を狂わせた“最初の殺人”を回想し始める。
「世界が君を赦さなくても、僕だけは君の味方だから」
変わりゆく彼女に気づきながら、愛することをやめられかった彼が辿り着く地獄とは?
斜線堂有紀が、暴走する愛と連鎖する悲劇を描く衝撃作!
次に読みたい本
なにかに至る病3連発。
もともとは、もちろんキルケゴールの「死に至る病」のオマージュなんだろうけど、
死刑と殺戮の方は読んだが、本丸の死に至る~の方は未読だった。
教養があればエンタメもより楽しめるのかもしれない。ぐぬぬ。
最後に、昨日の夜ブログを投稿し忘れていた事に気づき、せっかく書いたのになーと思って見直すと、なんと下書きまでご丁寧に消えていた。
そんな事ある?なんかの陰謀?
最近、自動保存の物が多いので、はてなブログではたまにこういう失敗をする。
まあ、私は大昔卒論一日分ぶっ飛ばした人に
「なんで保存しない?」
と言い放った咎を背負っているので、こういう時は何も言えない。
下書きを更新するボタンを押し忘れないように自分の手癖を更新する。
保存しました。