佐藤青南の「犬と逃げる」を読んだ。
Audibleオリジナル作品。
冒頭から「犬目線」で語られる物語に、「これはもしかして犬がしゃべるタイプのファンタジーか?」と少々身構えた。だが、そんな先入観はすぐに良い意味で裏切られる。物語が進むにつれて、しっかりとしたミステリーとしての骨格があらわになり、「犬と逃げる」の印象がぐっと引き締まった。
クララは犬でありながら「人間だった記憶」を持つという、なんとも不思議な設定が隠されている。いわば「転生したら犬だった」という話ではあるのだが、そこにあるのはチート能力でもバトルでもなく、「それでもあなたに会いたい」という静かな愛の物語だ。
愛する人を失い、自暴自棄になり、傷害事件をおこし刑務所に入る事になった男性。
クララと出会い、人生をやり直していたがどうしてもお金が必要になったことでつい悪事に手を出してしまう。
這い上がるのは大変だが転がり落ちるのは早いのだ。
誰が犯人かわかっているので、ミステリーというよりサスペンスなんだけど、ハラハラする感じではない。
小学生や犬が沢山登場するからか。
犬アレルギーの刑事がくしゃみをしたことで、事件の手がかりが見つかるという展開もあり、なんだかほのぼの。
なんそれ。辛いアレルギー症状も何らかの役にたつのね。
そして、何より嬉しいのは、最後まで「犬がつらい目に遭わない」こと。最近「猫のアンソロジー」とかにも結構かいてあるよねー
動物目線小説にとどまらず、しっかりとミステリーとしても成立していて、読後にじんわりと温かさが残る一冊だ。
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切なくも温かい「犬との絆」を描く感涙ミステリー!
雄大な雲仙岳を背後に、有明海にのぞむ長崎県島原市。小学校の校庭に一匹の犬が迷い込
み、近所の動物病院で保護された。犬の体に装着されたマイクロチップから、名前は「ク
ララ」、飼い主は東京にいることが判明。一方、東京の多摩川河川敷で身元不明の遺体が
発見される。警視庁の刑事たちは、被害者は新聞配達員、配達先の家と犬をめぐりトラブ
ルになっていたという証言を得る。捜査線上に浮かんだ容疑者は現在行方不明で――。東京
と島原、点と点がつながり、犬と人間のわかちがたい愛情が浮かびあがる、感動の長編ミ
ステリー!
愛犬家の皆さまへ――犬はつらい目に遭いませんので、安心してお楽しみください。
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犬3部作?


