吉川景都の 「モズ~葬式探偵の帰還~」含む葬式探偵シリーズを読んだ。
いやいや、いろんな探偵がおりますなー
こないだよんだ「土葬の村」が面白くて、縁起でもないけど「葬式つながり」だ。
私この人の絵、好きなんだよねーサラッと書いているみたいだけどとてもかわいい。
白と黒のバランスも良いと思う。
主人公のモズこと、民俗学教授の百舌一郎はその優れた洞察力から、副業で探偵もやっているという噂がながれている。
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祖父の葬式に来るなという脅迫状を受け取り怯えた都はその噂を信じて研究室をおとずれモズに同行を依頼する。
探偵なんてやっていない、と断るモズだが、その祖父の葬儀が今では珍しい葬儀を執り行っている地方と聞くや、フィールドワーク兼ねて現場に急行。
なんだかんだ言いながら事件を解決、という流れ。
お決まりの通り、都は最初の事件が解決後もモズに付いてまわり、お仕掛け女房ならぬ押しかけ助手になるのだが、ありきたりと思っていはいけない。
可愛らしい見た目の都は実は女装男子なのだから。
うふふあははと恋愛関係になることは全くないのでご安心ください(だからなんで?)
いくつかの事件を解決する過程では、都の過去やモズとライバルの禍根などのストーリーがさし挟まれていく。
都は、別に心までは女の子なのではなく、幼い頃の不幸な事故から姉を亡くした事を気に病んで、いわば彼女の代わりに生きようとするだけなのだ。
なので、モズのことを慕っているけど、純粋に師弟愛。確かにモズより高身長でしかも腕っぷしも結構強い。
ちなみに、最初の事件の鍵はこの村の葬式が未だに土葬であること。
前回読んだ土葬の村で知った知識が役に立った。
漫画は3巻で完結しているけれど、まだまだ続きがいくらでも描けそうな終わり方だったので、(つまり二人の関係とかも最初の話とさして変わらず、イケメンに返信するかなと期待していた都ちゃんも女の子のママだった)私的にはよい終わり方と思った。
それにしても民俗学の研究とかおもしろそうだわね。
死ぬまでに一度は「在野」で民俗学を研究してみたい。
在野、単に大学に行ってないだけなのにむしろかっこいいよね。在野で研究ってどうやったらできるんだろう。
飽きっぽいのできっと無理だとは思うが入口は除いてみたい(本当は横溝正史の世界観が好きなだけ。)
次に読みたい本
いいね、勝手にはじめて役に立たない研究生・・・ちょっと悲しくなってなってきたけど。
しかも底辺。えらい言われようですな。