iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に読書録。読み終えた本がこのまま砂のように忘却の彼方に忘れ去られるのが申し訳ないので、書き留める。要は忘れっぽい読者の読書日記。

2007-01-01から1年間の記事一覧

甘い「銃とチョコレート」

講談社のミステリーランドですが、去年の「このミステリーがすごい」見事1位だったものです。 少年少女を念頭において描かれた作品でありがなら、大人が舌を巻く。すごい! 主人公の少年リンツ。みんなの憧れ探偵ロイズ等などチョコレートの名前がついた登…

妊娠4ヶ月とつにゅ~

ようやく安定期に入って、つわりも収まってきました。うれしいぃぃ! 最近はお菓子がおいしくておいしくて。 妊婦はこんなもんばっかり食べてちゃいけないんだと~叫びつつ、ついつい、お菓子のほうに手が行きます。 サラダせんべいとか甘くない系が好きにな…

「魔女の死んだ家」

今回はミステリーランドからのご推薦。 ミステリーランドは、少年少女のためと一応銘打たれていますが、とくにこの一冊はどう考えてもかつての少年少女向け。 章ごとに語り部が替わり、段々事件の真相がかたられるのですが、結局誰か一人の目からみた真実は…

手は離すな

きのう子供たちをお迎えに行くと、1号の目の周りが真っ赤になっていて、先生から少し熱もあるとのこと。 これは、結膜炎?それともプール熱?(両方保育園で流行している)行くのは眼科?小児科? ところが本人はいたって元気で、帰る前に鉄棒で遊ぶという…

とにかくたいへん!「まさかりどんがさあたいへん」

う~ん、これは間違いなく「どろぼうがっこう」に並ぶ「かこさとし」さんの傑作のうちのひとつ。 生協のカタログで紹介されていたのですが、確かに面白かった。 リズムのいい文章が最後までつづき、しかも結構長いので、読んでるほうは調子の乗って、最後は…

まんまかい!「こいぬのうんち」

以前から、雑誌などで紹介されていたので読んでみたかった韓国の絵本。 「感動する」と紹介されていましたが・・・・ 読んで思わず「こいぬのうんちって、そのまんまか!」突っ込んでしまいました。 内容は、「こいぬのうんち」が、なんとなく人形のような形…

おばけ寄席大好き「わらっちゃった」

オイルパステル?で描かれたおばけは、ユーモラスで暖か。 むしろ、人間の子供のほうが怖い顔? 内容は・・・ アケミちゃんとけんかした私は、寝るまでずーっと怒っていた。 何もかもアケミちゃんのせいだー!!と何度も叫んでいると、あれあれ、角がはえて…

WindowsVistaにした

連休中に、なにを思ったか0号(夫)が、WindowsVistaを買ってきた。 ・・・何故? 「そろそろ、OS入れ替えてもいいかもね~」「そだね、Windows2000はもう誰も使ってないよね」 という簡単な会話で、買うことが決まってしまったのか? だいたい彼は長期休暇…

あのあれ「これあのあれ」?

いとうひろしさんのこの変わったタイトルの絵本は、 「これ マフラー きりんのマフラー (略) これさっちゃん きりんのマフラーをまいた さっちゃん だけど ながすぎて ミイラみたいになった さっちゃん 」 と言った感じで、どんどん続いていきます。2号(…

「あるきかたがただしくない」の?

初めて「生きている男性歌人では世界一売れている」枡野浩一さんのエッセイを読んだ。ちなみに、歌集は読んだことない。 この本は、自身の元妻、漫画家南Q太さんとの間の息子当時四歳に「会いたい」とひたすらいい続けて1年間のエッセイが収められている。 …

つわりとは何だ!!

相変わらず、へろへろしていて気がつけばブログも先月から全然更新してない。 もういい加減に収まってくれ!!つわりよ。この吐き気がある限り使い物にならないじゃない。 くそう、つわりとは何だ!ということで調べると 「わかばまーくくらぶ」という大変良…

最近読んだ本

つわりが重くなかなか起きあがれない私は最近寝てないときは読書という恵まれ(吐き気と戦いながらだけど)た境遇です。 残念なのは、新しい本が手に入らんこと。図書館で借りた本は読み尽くし、実家にて古い本を発掘しては読んでいます。 最近読んだ本は以…

癒され、るるるるる

五味太郎さんの「音の絵本」の一冊。ほかにも、「ぽぽぽぽぽ」や「どどどどど」もあります。 大胆にもこの絵本、「る」と「れ」しか出てこない。テキストというか、タイポグラフィが大きくなったり小さくなったりと変化がつけられていて、読んでいる人が物語…

無計画な人生

ずいぶん長い間ブログの更新をさぼっているのは、自分自身の体調不良と子供の体調不良とその他もろもろの理由からなのです。 で、自分自信の体調不良というのが、2児の母から三時のあなた、ではなく、三児の母候補になってしまい、変わったばかりの仕事もつ…

大胆な色と構図「たまごのあかちゃん」

やぎゅううげんいちろうさんの、赤ちゃん向けの有名な一冊。 相変わらずビビットな色使い。いつも不思議に思うけど、この絵は先に絵の具で塗りつぶして、上から太いサインペンで輪郭を書き込んでいるのかしら?だとしたら、すごく考え抜かれた構図と言わねば…

おっこちきれた「斬られ権左」

宇江左真理さんの「斬られ権左」を読んだ。切ないお話である。 権左は「おこっちきれた」あさみを救うため八十八ヶ所も刀傷を受ける。「おこっちきれた」とは遠近(おちこち)が切れた→垣根が無くなった、転じて「ぞっこん惚れた」というような意味らしい。 …

歯ブラシさせてくれないお子様をお持ちのあなたに「いーはとあーは」

やぎゅうげんいちろうさんの絵が印象的な一冊。 これはもはや一ジャンルを作っている、「歯磨き絵本」ですが、極めてまっとうです。 例えば私が毎晩適当に作ってる「むしばいきん」が歯をつるはしで掘っているようなアンチ科学な話は出てきません。 例 ・「…

とろける「チョコレート革命」

バブルであわあわだった頃、一斉を風靡しましたよね?あ、それはサラダ記念日のほうだったか? 当時はぜんぜん興味をもてなかったけれど、最近短歌も面白いなーと教科書代わりに読む。(選ぶ本がまちがってるか?) ・・・・こ、これは不倫の歌じゃないです…

結婚記念日

今日は私たちの結婚記念日だ。 エイプリルフールに受けを狙って入籍したのは、何年前だったか? 確か5回目だと○○婚式とかいうのがあったはず。私の予想ではアルミホイルくらいか。確か一年目が紙だったような・・・・(ってことは金属じゃなくてもいいんだ…

百の説明よりひとつの物語「さっちゃんのまほうのて」

1985年に出版されたこの本は、多くの親子に読み次がれたのでしょう、図書館で出会った時はぼろぼろになっていました。 読み聞かせしながら涙がでてこまってしまった本。ぜひひろく読んでほしい。 先天性四肢障害のさちこに、お母さんは言います。 <「さちこ…

どっとつかれた派遣登録ふたたび

4月からの職場が決まっていないのである。 なかなか落ち着かないもんですよ、これは。ちなみに、1ヶ月以上働かないと保育園を退園させられるかも。なのである。 食べるのに困ってはいないが、(本を買ったりする金が無くなる)24時間育児フルマラソンに…

ミステリーランドはアタリが多い!「探偵伯爵と僕」

「すべてがFになる」で私達に衝撃を与えたのもかれこれ一昔前になるのか。 ずっと、人に借りて読んでいましたが、引越しのため貸してくれる人がいなくなりしばらく森 博嗣さんから遠ざかっておりました。 この本、ミステリーランドのラインナップのうち一冊…

赤ちゃんがえり

うちの子は今、2歳1ヶ月。すでに赤ちゃんといえる歳ではないのにいまだに自分のことを「赤ちゃん」と呼べと要求する。 先日、朝目を覚ましたので、「あ、おはよう2号ちゃん」と声を掛けると、たたき返すように「赤ちゃん!」(私のことは赤ちゃんと呼べ!…

ビバ!縁起の良い名前「サラリーマンブラザーズ」

コンスタントに(私にとって?)クオリティの高いにギャグ4コマを描いている中川いさみさん。 久しぶりの新刊を本屋で見つけ小躍りしてしまいました。思えば私が高校生くらいの時「不条理」な笑いを初体験して以来、新刊が出れば必ず買っている作家です。 …

わくわくよ、再び「怪盗グリフィン、絶対絶命」

法月綸太郎氏が少年少女のために書き下ろし、なんと昨年のこのミスのベストテンに入ったこの作品。 引っ越した先の図書館にありました。感動~~!ありがとう!ありがとう! 内容は、「あるべきものをあるべき場所へ」が信条の怪盗グリフィンが盗みを依頼さ…

派遣の登録

今日は会社を休んで派遣の登録に行ってきた。(問題ありますか?え?)って、なんで切り口上なのさ、私。 今回が4社目の登録でありましたが、初めて交通費をいただきました。 しかも、午前中ネットでエントリーして返信後すぐに電話。「今から行っていいで…

コドモが本屋でにぎって離さなかった「ウンココロ」

絵本ではく立派な大人向けの本なのですが、1号は「私のウンココロ」というし、定期的に取り出して大笑いしながらみているので、ぜひ他のおともだちにも読んでほしい一冊です。 「大人タバコ養成講座」などで人気の寄藤文平氏と、「笑うカイチュウ」が話題に…

時代小説を読む人必読「一日江戸人」

いや~!!!これ、すッごく面白かった! 杉浦日向子さんのよさに今ごろ気づくなんて、ぎりぎり~(歯ぎしり) 彼女の追悼フェアで並んでいた本書。 ものすごく膨大な資料を読み込んだであろう彼女が、さらりと紹介する江戸時代の風俗のあれこれ。気負わない…

秘密の花園(児童文学じゃないほう)

カトリック系の女子高に通う那由多、淑子、翠。三人の少女がそれぞれ語る物語。痛いほど研ぎ澄まされた感覚。私の少女時代にも確かにこんな痛みを抱えていただろうか?こんなに考えていただろうか?(きっともっとぼ~っとしてた)自分にもたしかに少女時代…

読めばたちまち?(ガマの油風)「すぐに稼げる文章術 」

三月に契約が切れる派遣社員としては、この「稼げる」という言葉に非常に弱い。 当たり前だが文章で稼げるようになるには、相当の時間と情熱をかけねばならず、この本を読んだからといって幾ばくかでも稼げると思ったら大間違いなのである。 というより、こ…