iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に読書録。読み終えた本がこのまま砂のように忘却の彼方に忘れ去られるのが申し訳ないので、書き留める。要は忘れっぽい読者の読書日記。

「マッチング」悪意の塊とマッチングしちゃうこともある

初読みの作家、内田英治の「マッチング」を読んだ。

 

どうやら本職は映画監督らしく、草薙くんが主演した映画「MIDNIGHT SWAN」などのメガホンをとっている人だそうだ。

今回読んだ「マッチング」も何なら今年上映されたばかりだそう。

(そして現在はアマゾンプライムで見れられるようです。)

 

 

グロ表現が苦手な人にはおすすめできない、いきなりの犯行現場の表現に耳を塞ぎたくなる。

おまけに真犯人も、最初から怪しすぎる。

しかもタイトルがいかにもな感じだったので、途中まではつまんないかなーとおもっていた。

 

しかし後半から、思わぬ展開になり、これで終わり?めでたしめでたしと終わろうとしたところでもうワンパンチ繰り出されてオオオ~と嬉しい吐息。

 

そうきたか~無事に幸せにする気はないってことね~~~。

謎解き要素は少なく、サスペンスホラー(プラスちょいスプラッタ)という感じ。

 

脚本家の人の書く小説って、なんか脳内映像化がしやすい気がする。

最初の表紙とタイトルを観ていたときの期待は上回った。

(どんなだけ偏見あったのか?わたし)

 

ウェディングプランナーの仕事が充実している一方、恋愛に奥手な輪花は、同僚に勧められ、渋々マッチングアプリに登録。この日を境に生活が一変する。マッチングした吐夢と待ち合わせると、現れたのはプロフィールとは別人のように暗い男。恐怖を感じた輪花は、取引先でマッチングアプリ運営会社のプログラマー影山に助けを求めることに。
同じ頃、“アプリ婚“した夫婦が惨殺される悲惨な事件が連続して発生。輪花を取り巻く人物たちの“本当の顔“が次々に明かされ、事件の魔の手が輪花に迫るのだった。誰が味方で、誰が敵なのか――。出会いに隠された恐怖を描く新感覚サスペンス・スリラー!

次に読みたい本

 

スマホを落としただけなのに

 

失礼にも今回読んだ「マッチング」はこれの2匹目のどじょう狙いと思いこんでいたので、はからずも期待値が低かったのだ。

ちなみにこちらは読んでも観てもいないが、娘が

 

「あの人達、スマホを落としただけとか言ってるけどぜんぜん、だけじゃないけん~」

 

という評しているのを聞いて、読みたいような読みたくないような気持ちになっている。

どこまでが「だけ」と言って許されるのか、人によって随分範囲が異なりそうだ。