三月に契約が切れる派遣社員としては、この「稼げる」という言葉に非常に弱い。
当たり前だが文章で稼げるようになるには、相当の時間と情熱をかけねばならず、この本を読んだからといって幾ばくかでも稼げると思ったら大間違いなのである。
というより、この本を読めば稼げると思う方が大甘なのであって、やせると思う方が馬鹿といわれた納豆ダイエットなのである。
とはいえ内容はかなり勉強になった。あまり文章読本なんて読まないけれどもブログの書き方(というよりネタの見つけ方とか運営のこと)などまで言及されているものは少ないんじゃないか。
何事も一万時間やればその道のプロといって差し支えないだろう云々という話は逆説的に、時間をかけられるばその道のプロになれるという励ましにもとれる。
他にも、句読点を打つときは音読してみる。とか、これは悪文だと思う文章の何処がいけないのか考えてみる。いうと言うの使い分け。等などすぐに役に立つテクニックが盛りだくさん。
惜しむらくは日垣氏が悪文の悪い点を指摘し改善方法を示唆するのだが、俺だったらこう書く。という具体例がないところ。
そのくらい自分で考えろというところなのでしょうが。
そして、読んでいるにもかかわらず悪文な私。
いや、全部ちゃんと実践したら稼げるんだってば!!知らんけど。