iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に読書録。読み終えた本がこのまま砂のように忘却の彼方に忘れ去られるのが申し訳ないので、書き留める。要は忘れっぽい読者の読書日記。

百の説明よりひとつの物語「さっちゃんのまほうのて」

1985年に出版されたこの本は、多くの親子に読み次がれたのでしょう、図書館で出会った時はぼろぼろになっていました。

読み聞かせしながら涙がでてこまってしまった本。ぜひひろく読んでほしい。

先天性四肢障害のさちこに、お母さんは言います。

<「さちこはね、おかあさんのおなかなの中で、はじめ、小さな小さな 命のつぶだったの。

その 命のつぶが だんだん 大きくなって、 手や 足や 心臓ができて、人間の体になっていくの。

 でも さちこは そのときに、おなかの中でけがをしてしまって、ゆびだけどうしても できなかったの。

 どうしておなかの中でけがなんかしてしまうのか、まだだれにも わからないの。」(原文はすべてひらがな)>

さちこは、幼稚園で残酷な友達の言葉に怒り、そしておびえます、でもお父さんの
「さちこの手はつなぐと元気が出てくるまほうの手」だよという言葉や、おともだちのあきらくん、ようちえんのセンセイ、たくさんの人の励ましで、また幼稚園に通えるようになります。

娘は、さっちゃんには指がない、ということが、最初は理解できなかったらしく、

ずっとグーにしてるの?固く固くグーにしてるの?

などといっていましたが、
何回か読むうちに判ってきたみたいです。何か思うところがあったらしく、何度もよんでくれとせがまれます。

絵は、「おしいれのぼうけん」のたばたせいいちさん。表紙の顔はちょっと怖いけど中のさっちゃんはかわいいですよ~

さっちゃんの まほうのて
たばた せいいち〔ほか〕共同制作
偕成社 (1985.10)
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