読んだことあると思っていたが、既読なのは「四畳半タイムマシンブルース」の方だったみたい。
おやおや、こうやってすべての小説は私の脳には染み込まず流れ過ぎてゆくだけなのかも知れないね。(他人ごとっぽく言ってみた)
相変わらずの京都大学(と思われる)学生のに詰まった青春ストーリーが面白かった。
今回は、大学1年のときに4つのサークルのうちどれに入るか悩んだ俺が、それぞれのサークルにはいった場合の並行世界の4つのストーリー。
そうとは知らず読み始めたので、第2話になってあまりにも同じようなフレーズが並んでいたので、てっきり巻き戻してしまったのかと(なにせAudibleで読み上げなもので)しばらく矢印ボタンで右往左往してしまったよ。
たとえどのサークルを選ぼうとも、結局彼は小津と出会い、明石さんに惚れるのだ。
小津は「10人中8人は妖怪かと見間違える、残りの2人は妖怪である」顔色の悪く偏食のいたずら大好き困ったやろうだ。
一方、明石さんは森見登美彦が大好きな「黒髪の乙女」
第3話までは選ぶサークルによって大きく運命が変わることはない。
お互いの世界が少しずつ干渉しているように見えるが、毎回最後は明石さんといい感じに慣れる。
だが、第4話になると一気にファンタジー(いやSFかな?)になる。
彼の住む四畳半が永遠につながってしまうのだ。つまり東西南北どちらの窓や壁やドアから出ても彼の部屋になっているのだ。
彼は80日間延々と自分の部屋から部屋へと旅をして行くのだが、すべての四畳半はどうやらそれぞれの並行世界とつながっているらしく、それが今までの話の伏線を回収することにもなっていて面白い。
神話、と呼ぶだけあって結構な大作だった。どうやらアニメ化もされているみたいでなるほど、想像通りのキャラクターだ。特に明石さんと小津。
次に読みたい本
今日読んだ本とは全く関係無いけど次何を聞こうかと探していたら、Audibleでいきなり星新一が膨大に聞けるようになっていた!!
しかもナレーターは私でもしっているような有名な声優陣ではないか・・・・
神サービスここに極まれりかよ!
ところで、このゆるい鳥は一体なんだろうか。
星新一の挿絵といえば真鍋博であってほしいが、Audibleなのでそれは贅沢というものかな。
えっと、くどいですが今なら「99円で3ヶ月」らしいのでぜひ。
ああ懐かしいこの感じ。ワクワクする。