浅葉なつの「神と王」を読んだ。
初読みの作家さんだが、表紙のかっこよさと「古事記にインスピレーションを得て」というキーワードに引かれて読んでみた。
壮大なタイトルに負けぬファンタジー小説だった。
あまりファンタジーを読まない質なのでのめり込むのに時間がかかったが、異能を持つ王様が悪所に出入りして市井の人々と力を合わせて敵を撃つ話とわかってからは「OK、遠山の金さんスタイルね」ということで理解が進む。
でもこの話、スッキリ終わったけど実は続編がでていて、思ったよりに壮大なストーリーみたいだ。
確かに作中に一貫して問いかけられる「神とはなにか」に対する答えはまだ出ていない。
それに、そんなに古事記っぽさも回収されていない気がする。
『神様の御用人』 浅葉なつの新作ファンタジーついに始動!
『古事記』からインスピレーションを得て生まれた「神」と「世界の謎」をめぐる壮大な物語。
(『神と王』あらすじ)
この世界に乱立する国々の中、古い歴史を持つ国・弓可留(ゆっかる)。
父の後を継ぎ、歴史学者として日々研究に励んでいた慈空(じくう)はあの日、すべてを失った。
他国の「神と歴史」を奪って肥大する隣国・沈寧(じんねい)が、弓可留の宮殿に攻め入って王族を殺し、信仰のよりどころである国の宝珠『羅の文書』を奪い去ったのだった。
命からがら逃げ出した慈空の前に、謎の二人組が現れ、ある「石」の在り処を問う。その石こそは、慈空が親友だった王子から託されたもの――弓可留のもう一つの宝珠「弓の心臓」だった。
「神はなぜ、国を見殺しにした?」
片刃の剣を持つ風天(ふうてん)、不思議な生物を手首に飼いならす日樹(ひつき)、そして行商集団・不知魚人(いさなびと)出身の瑞雲(ずいうん)らと交わり、信じていた世界が根底から覆ってしまいそうな日々の中で慈空は、『羅の文書』の奪還を決意する。
踏みにじられた故郷のため、亡き親友のため、そして――
構想に4年をかけ、緻密に作りこんだ設定、個性的なキャラクターたちが、誰も知らない魅惑の世界へと誘います!
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王様ランキング、この本が気になってます。