やぎゅうげんいちろうさんの絵が印象的な一冊。
これはもはや一ジャンルを作っている、「歯磨き絵本」ですが、極めてまっとうです。
例えば私が毎晩適当に作ってる「むしばいきん」が歯をつるはしで掘っているようなアンチ科学な話は出てきません。
例
・「はッひふへほ~ おや、ココにおやつで食べたクッキーが残ってるじゃないの、あそれ、あそれ、掘っちゃうぞ~」バイキンマンバージョン
・「おとうさん、ココにこんなに食べ物があるよ」「おお、お母さんと赤ちゃんにももって帰ってやろう」虫歯の親子バージョン
・「おねえちゃん、もう歩けないよ」「がんばるのよ!ほら奥歯のほうに行けば必ず食べ物があるから」虫歯の姉弟バージョン
・・・毎回渾身の演技力でやってます。むなしくなどありません。
ところがこの本は、虫歯になることを脅すのではなく自分達に生えている歯はこれから、抜け替わって大人の歯になるよ。自分の歯に興味を持ってみてみよう。といったスタンスです。
最後には歯の磨き方も出てきますけど、この一言でうちの子らは歯を磨くように。
「こちょこちょこちょこちょこちょ・・・ってみがくのがいいんだよ そういうことみんな しってた?」
すごいぞ、かがく絵本。正しい知識は必要だね。
コドモのはと大人の歯のちがいや、抜け替わり方なんて、私も知らなかったもの。