一見、なんてことのない生活小説のようでいて、読後に心の奥がじんわりとあたたまるような一冊だった。「うらはぐさ風土記」は、日々の暮らしの機微を丁寧にすくい取る、まさに生活密着型小説である。
主人公の女性は、私と同い年。しかし、彼女の境遇はだいぶ異なる。海外で結婚・離婚を経て日本に戻り、今は大学で教鞭をとる日々。共通点はほとんどない。
だが彼女の暮らしぶりを見ているとこういう生活も悪くないかもと思わせれくれる。
物語の舞台は、伯父の古い一戸建て。昔ながらの商店街の人々に囲まれて、庭にはシソやみょうが、山椒が育ち、必要なものだけで慎ましく暮らしている。
「うらはぐさ風土記」というタイトルがぴったりの、土地と人に根差した穏やかな生活描写に、主婦層が一度は憧れる丁寧な暮らしの影を見る。
レビューの中には、「世代を繋げない人」などという辛辣な表現も見かけた。
だが、どんな人生にも今を楽しむ権利があるはずだし、子どもを産まなかったからといって、誰かより劣っているわけでもない。
むしろ新しい土地で着実に人とのつながりを増やし、丁寧に生活を整えていく主人公に、私は羨ましさすら感じている。
読んでいるうちに「私も庭付きの家に引っ越したい!」という欲がむくむくと湧き上がってしまった。ネギやシソやミョウガを必要がだけ使いたい。薬味ガーデンっていいなあ……。
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中島 京子 の「うらはぐさ風土記」を読んだ。
読後感の温かな生活密着型小説。
主人公は私と同い年の女性。ただし、境遇は随分違う。
海外で結婚して離婚して日本に戻ってきて大学の先生をやっているのだから、ほぼ共通点はない。
伯父の古い家を借り、昔ながらの商店街の人々と仲良くなり庭に育つシソやみょうが、山椒を食べ、小さく暮らす。
レビューでは、「世代を繋げない人」という持って回った辛辣な表現があったけど、どのような人も今を楽しんで生きる権利があるし、産んだら偉いわけでもないでしょうに。
少なくとも、自分の将来を全く悲観しておらず新しい土地で着々と友達を増やしていく彼女に羨ましさを感じた。
あー庭付き一戸建てに引っ越したい!庭にシソとかネギとかうえて薬味ガーデンにしたい!
30年ぶりにアメリカから帰国し、武蔵野の一角・うらはぐさ地区の伯父の家にひとり住むことになった大学教員の沙希。
そこで出会ったのは、伯父の友人で庭仕事に詳しい秋葉原さんをはじめとする、一風変わった多様な人々だった。
コロナ下で紡がれる人と人とのゆるやかなつながり、町なかの四季やおいしいごはんを瑞々しく描く物語。
次に読みたい本
あ、この人ショート動画でよくでてくる人だ。
レモンとかの種からレモンを収穫までできるほどそだててすごいんだよ。

