舞城王太郎の「短篇七芒星」を読んだ。
タイトル通り
奏雨/狙撃/落下/雷撃/代替/春嵐/縁起
の7つの短編からなる本である。
この方の本、ちょっとついていけないほどぶっ飛んでいる時があって、好きとか嫌いの前に「ついていけないなぁ」と思うことが多かったのだが、(と言っても読んだのは20年以上前かも)今回の短編集は思ったよりも楽しめた。
もちろん、ぶっ飛んではいるけどそれなりに読者に優しいという歩み寄って来てくれている感じ?
7つの話の中では「代替」がどうやらSNSでバズったらしい。
確かに冒頭のインパクトは強烈。そして終わり方も良かった。物語を語っている俺は誰なのか?自分でも「いわば視点だ」と言っている。
答えっぽいものは示唆されるが結局はわからない。物悲しい終わり方だけど悪くない。
どの話も結構面白かったけど
「落下」や「縁起」の家族の話はよかったなー
とくにお父さんがよい。母親と子どもの結びつきってすごく強力だけどそこに負けずに入っていこうとする姿が微笑ましい。
とくに「縁起」ではいろいろなメタファーが使われている、と思いきやそのまんまなんかーい!とツッコミたくなる。
妻の命を救うために息子を「返す」と言い出した時は全員ドン引きだったが、それも結果オーライだったからお咎めなしという感じだ。
勝算があってやったことではなさそうなので、ホント全員助かってよかったわ。
カテゴリ的にはファンタジー?になるのかしら。
最初からいきなり切断された遺体の話とか出てくるけど。
このお話はAudibleで読みました。
ろくでもない人間がいる。
お前である。
SNSで「書き出しがすごい!」とバズった(46万いいね)本!
これが、舞城王太郎の小説だ。言葉だ。
ろくでもない人間がいる。お前である。
くだらないことに執着して他人に迷惑をかける人間がいる。これもお前である。
何を触っても誰と関わっても、腐敗と不幸をもたらす人間がいる。まさしくお前である。(「代替」冒頭より)
<収録作>奏雨/狙撃/落下/雷撃/代替/春嵐/縁起(全七篇)
「ろくでもない人間がいる。お前である」
「積乱雲と呼ばれる女の子がいて」
「私のうちの犬はストーム。本当はヒョードル・ミハイロビッチって名前」
――直截的で幻惑的かつ挑戦的な書き出しで始まるそれぞれの小説世界が描き出すのは、現実と異界に彷徨う命と魂の真実の物語。
作家・舞城王太郎の真骨頂が宿る七短篇。
次に読みたい本
え?めっちゃ面白そうな本出してる!

