iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に読書録。読み終えた本がこのまま砂のように忘却の彼方に忘れ去られるのが申し訳ないので、書き留める。要は忘れっぽい読者の読書日記。

「杉の柩」ポアロの友だちには泥棒がいるらしい

アガサ・クリスティの「杉の柩」を読んだ。

 

エルキュール・ポアロが最後の最後に華麗に解き明かした犯人はまさかのあの人。

全く予想していなかった人物がまたしても犯人なんだけど、とは言え既視感もある。

これとかね。とは言え結局毎回騙されるんだけどね。

 

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この話はひとえに「エレノア」という女性の気高いところ純粋なところがよかった。

思ったことをすぐに表に出す事ができずにいつでも落ち着いて、思慮深く振る舞えるエレノア。でも彼女だって本当は情熱的にロディを愛していたのだ。

 

それなのに、ロディは「君はそこらの女の子のように嫉妬したり執着しないから本当に尊敬するよ」なんて言って、その数ページ後にはメアリイに一目惚れして、婚約破棄してしまうのだ。

 

いや、エレノアは惚れているかもしれんけどマジしょうもない男やで。

 

そんなふうに皆から「感情的にならないクールビューティ、エレノア」と思われていたが、本当は感情的になれないだけなのよ。

エレノアはメアリイに激しく嫉妬してしまうのだけど、それでもメアリイに遺産を分けてやったりと十分に尊重した。  

 

そんなある日メアリイが毒殺される。

 

エレノアは逮捕されてしまうが、自分がやったのではないと言わなかった。

不器用でどこまでも純粋な彼女自分がメアリイを殺そうと思ったことは確かなのだからと、自己弁護を一切放棄してしまっているのだ。

 

ハラハラさせるこの美女は、真相が明らかになった後、しょうもない元婚約者など忘れておそらく新しい恋をするでしょう。

 

最後におまけのように明かされる真相はとても微笑ましい。

私もこの若い医師が好きになっちゃった。(こんな訪問医がほしい)

 

あ、最後だがポアロの友だちには泥棒がいるらしい。

本人が言うには「このエルキュール・ポアロに嘘をついたのだから」という理由があれば泥棒をその人の家に派遣して徹底的に調べてもらうのは「しかたがない」らしい。

 

 

杉の柩 (クリスティー文庫)

婚約中のロディーとエリノアの前に現われた薔薇のごときメアリイ。ロディーが彼女に心変わりし、婚約は解消された。エリノアの心に激しい憎悪が湧き上がり、彼女の作った食事でメアリイが死んだ。犯人は私ではない! エリノアは否定するが……嫉妬に揺れる女心を、ポアロの調査が解き明かす。

 

次に読みたい本

推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない 自分の言葉でつくるオタク文章術

 

ホント、最近ブログを書きながらなんか、スゴイとかヤバいとかしょうもないとか我ながら語彙が少ないなーとおもっていて。課題感課題感(武勇伝、武勇伝、でんでんででんみたいに)

 

それと同時に、ネットスラングにもとても興味がある。

面白いけど使いこなすには至ってないやつがたくさんあって、そういうのの意味を把握したうえで切り捨てたい。

(むこうがおばさん構文とか言うなら、こっちだって決めつけてやる!かかってこいや)

 

・・・学びにはモチベーションが必要である。