「ミステリーの女王」と呼ばれるアガサクリスティを4冊一気読みした。
というか、またしてもAudible(オーディブル)に読んでもらった。
彼女の作品はかれこれ100年くらい以前に書かれた小説と思えないほど、わかるわ~~と感心する。
トリックもずば抜けているし、それプラス人間が書けてている気がする。
とはいえ名作で古典であるから、すでにいろんな人に良くも悪くもパクられ済み。
なんとなーく聞いたことがあるようなないようなトリックなんだよね。
クリスティは一個もわるくないんだけど!
むしろ、あの有名な、あのおきて破りの、トリックをこの人が考え出したんだなーという驚きがある。
4冊ともオーディブルで読めるので、ぜひ。
ナイルに死す
4冊のうちではこれが一番面白かったかも。
馬鹿な子ほどかわいい、じゃないけど、なんも考えていなさそうなハンサム、っていうのが一番こまるよなーと思わされる。
美貌も富も持っている親友に、最愛の彼氏を取られてしまったら・・・
ドラマに、エジプト旅行の旅情的なものも加わっていておもしろい。
あんまりぴんと来ないけど英国の上流階級の人たちは結構頻繁に旅行しているんだなー
日本だと、そんなに顔見知りがエジプト行きの船に乗り合わせるという感覚がないよね。
お正月のハワイとかだったらあるのかしらん。
童謡をベースに一人一人殺されていくさまは、我らが
金田一耕助の「悪魔の手毬歌」に通ずるものがある。
それにしても犯人の「罪の重さ」の決め方があんまりだ。
発売当初この話を読んだ人たちは、かなりおどろいたんじゃないかな。
まさしく「そうきたか!」「そんなことが!」という展開。
いや、クリスティ天才だわ。
こちらは若いころ一回読んだので再読。
なので実は犯人を知っていてよんだのであるが、まーあなたそれでも、めちゃくちゃすごいですよ。
私はこの本ほどネタバレ厳禁な本を知らない。
そして、この禁じ手はたぶん、全世界で最初の一人しか使えないやつだと思われる。
アクロイドを知ってしまった人生は、もうアクロイドを知らなかった人生を選べんのや!
そして、もしここに100人の村があったら、これを読んだ人と読んでない人で分けていい。
読んだ人たちだけでひそひそしたい!
(あーでも、みんな生まれてくるの遅かったかも。もしかしたら、誰かのパクリとか読んじゃってるかかも)
かなりの禁じ手ゆえ、今これを使うと結構怒られるかも、そんなトリックです。
特に、雪に振り込められた列車の中で起こる完全な密室殺人。
誰が誰の隣の客室か、なんて覚えてられないので映像化してくれるととても助かる。
今回、調べてみたら結構「人物相関図」などを書いてくれている人を見つけた。
すごくありがたい!!
いや、この話もなかなかネタバレ禁止なので、なんとも言いようがない。
ポアロを堪能しました
今回、4冊一気に「
エルキュール・ポアロ」を読んで
ポアロって、近くにいたらちょっとうっとうしい。って思いました。
それにしても
ポアロを演じている俳優さんもいろいろで見ていて面白かった。
私のイメージでは、
NHKでやっているコロンとした印象なんだけど、映画ではむしろシュッとした人が多い模様。