iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に読書録。読み終えた本がこのまま砂のように忘却の彼方に忘れ去られるのが申し訳ないので、書き留める。要は忘れっぽい読者の読書日記。

「忠五郎の話」小泉八雲のイヤミスならぬイヤ怪談

小泉八雲の「忠五郎の話」を読んだ。

とても短い話だ。忠五郎ったらかわいそうに。

美しい女の魔物に魅入られて死んでしまうのだが、正体ががっかりすぎるのである。

特筆すべきは、女に連れて行かれる場所が「水の中」であるところ。

水の中なのに苦しくもなければ濡れもしないのだ。

まるで浦島太郎のようではないか。

浦島太郎はおじいさんになるだけですんだし、乙姫も美しかったからまだいいよ。

忠五郎なんて、最後血が全部抜かれちゃうのよ~~

しかも、秘密の結婚までした相手はなんと・・・

 

今日は感想文ではなくて、この話のあらすじをAIで描かせてみた。

 

 

それでははじまりはじまり~

 

あるところに忠五郎という男があった。若くてイケメンで忠義者であったが、ある時を境に毎晩屋敷を抜け出して朝方にしか帰らないようになった。

屋敷の者たちは心配したが、忠五郎の今までの勤勉な働きぶりからあまり口うるさく言うのは控えていた。

ある時年老いた同僚が、見かねて忠五郎に意見をした。

忠五郎が言うには、若くて美しい女と秘密の結婚をしたことを告白される。

女は水の中に住んでいて、毎晩忠五郎を迎えに来るのだ。



水の中なのに、苦しくもなければ濡れもしない。忠五郎は不思議に思いながらも女の美しだにほだされ、毎晩こっそり通っていた。

 

「ただし、決してこのことは他の人には言わないでください!」



だが、次の日の朝忠五郎はブルブル震えなながら帰って来る。

秘密を漏らしたことがばれたのか、女が迎えに来なかったのだという。そしてそのままどう、っと倒れてしまう。

 

周囲は慌てて医者を呼んだが、医者は首をひねりながら

 

「はてこの人には血がない。脈には水がながれている。」

 

できるだけのことはなされたが、忠五郎は死んだ。

老いた同僚はそこでやっと忠五郎から聞いた秘密を打ちあける。

医者はそれを聞いて「ははぁ、またあいつにやられたな」とつぶやく。

 

「それはどんな魔性でしょうか、それほどの美しい女に化けるものは」

「なあに、明るいところで見たらあなたも顔をしかめるでしょう。

それは大きなみにくい蝦蟇(がま)さ。」

 

ふう。時間掛かったけど楽しかった。自己満。

 

実は娘が朗読動画を作り始めていて、母は親バカながらせっせと背景画像を作っているのである。

今はまだ、画像しか作れないが来週くらいには動画が作れるようになる予定。

進化するオバである。

 

 

 

 

怪談・骨董 (河出文庫 コ 12-1)

 

次に読みたい本

中原中也全詩集 (角川ソフィア文庫)

 

これをね、朗読するそうです。

なので、おかんは朗読に合う動画を作ったろうと思って研鑽中です。