かんばまゆこの「迷宮入り探偵」を読んだ。
むふふ、この表紙見ていただければわかる通り、お釜帽をかぶったあの人(をパロッた人)が主人公です。
もちろん、本家本元と違ってすべての事件を解決しません。
というかほとんど自分では解決しません。
なんとなく、してる雰囲気を出すことに精を出すというか、もうとにかくそれを言っちゃあおしまいよ、というある意味ミステリ界のお約束を爽快なまでにくすぐってくる。
どの話というわけではないけれど、どこかにありそうなミステリーのエッセンスを思いっきり突っ込んでいるので読んでいる人ほど笑えるはず。
ちなみに、コナン君っポイ少年探偵(メンタル薄弱)とかも出てきて受ける。
上下巻ですっきり終わるのでおススメ!
上の表紙でもお判りだろうが、作者は名探偵コナンの犯人の人が主人公の「犯人の犯沢さん」を書いた人でもある。
こっちはこっちで、犯人から見た非情なまでのハードな街、米花町(コナンたちが住んでいる町)が描かれていて面白い。
上京して「米花町」に住むことになった「犯沢さん」は見かけによらず極めて真っ当な人である。
真っ当な神経の持ち主が、毎週のように小学生が殺人にかかわる修羅の町で生き延びることの辛さが書かれている。
そりゃ、そうだよなーという、コナンへの愛ゆえの突っ込みを楽しむマンガである。
そうそう、犯人たちの目線で描かれているといえばもう一つ有名な我らが金田一耕助の孫の方を忘れては行けない。金田一少年の事件簿外伝 だ。
こちらは、ほんっとに絵が原作に忠実(ちょっとかわいいけど)なので、あのテイストで犯人が「ヤバイ、大変すぎる」と思いながら犯行を行うのが面白い。
実際にあった事件簿のパロディなので孫の方の事件簿と合わせて読むと楽しみが3倍だ。
こんな親切な装丁もある。
どちらの漫画も作者のお墨付きなのである意味安心して読める。
そうそう、お墨付きと言えばコナン君人気すぎて、作者公認のいろんなスピンオフが出ておりますな。
ゼロの日常は読んだけど、警察学校編はまだなので読みたいな~