iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に読書録。読み終えた本がこのまま砂のように忘却の彼方に忘れ去られるのが申し訳ないので、書き留める。要は忘れっぽい読者の読書日記。

菩提樹荘殺人事件

 有栖川有栖菩提樹荘の殺人を読んだ。

菩提樹荘の殺人 (文春文庫)

菩提樹荘の殺人 (文春文庫)

 
アポロンのように美しい少年、と噂される連続通り魔事件の容疑者。お笑い芸人志望の若者達の悲劇。大学生時代の火村英生の秀逸な推理、そしてアンチエイジングのカリスマ殺人事件。「若さ」を持て余す者、「若さ」を羨望する者達の恩讐に振り回されつつ謎に立ち向かう火村とアリスを描く、美しい本格推理四篇!
 

 

この前のドラマで使われているエピソードが多かった。

 

ichieda.hatenablog.com

 

とくに、めちゃくちゃイケメンの殺人鬼アポロンや、少年犯罪の加害者の実名報道についてたか、火村の「人を殺したいと思ったことがある過去」について描かれていた。

(ドラマでは泉谷しげるのやったやつ・・・原作よりこっちのほうがいい感じだった)

 

それにしても、ドラマ化ってすごい作業だなと思った次第。

ばらばらのエピソードをつなげて複線のように配置してしまう脚本家の手腕よ・・・

 

恋愛要素が必要以上に挿入されちゃうところとか、都合上そうなっちゃったのはわかるけど、イチオシ新人女優枠?な役柄が勝手に創作されるところとか!は原作派とかからは嫌がられるのかもしれないが。

(あと、原作と性別が変えられてバディ物がふわふわした恋愛要素込みになっていると大人の都合を感じる。視聴者はそこまで欲してないのでは?)

 

「若さ」「年齢」をテーマにした4編で表題作「菩提樹荘の殺人」は

アンチエイジングのカリスマでテレビで引っ張りだこのタレントカウンセラーが殺される話。

なぜ服が脱がされていたのか?というところがポイントだ。

 

火村とアリスの大学時代の出会いのシーンとか、火村がアンチエイジングに否定的なところとかとにかく読みごたえがある。

年齢を重ねる尊さとかね、火村が言うとかっこいいんですわ。

言っても彼らは34歳から歳をとらないサザエさん方式らしいんですがね。・・・

 

あと、カレー好きや猫好きな一面も。

猫好きだったから一件解決できちゃってるし。