iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に読書録。読み終えた本がこのまま砂のように忘却の彼方に忘れ去られるのが申し訳ないので、書き留める。要は忘れっぽい読者の読書日記。

2021-01-01から1年間の記事一覧

Kindle unlimitedで読めるコミックエッセイ3冊(不登校)

うちの子(2号)が学校に行かなくなってからはや半年(!) 高校1年の後半から不登校が始まり、色々ありまして(片付け方雑だが振り返ってみると懐かし・・・くないな。まだ当事者なんで)辛くも進級したけれど、すでに出席日数がやばい。 とりあえず私の…

遺品

若竹七海の遺品を読んだ。 遺品 (角川ホラー文庫) 作者:若竹 七海 発売日: 2016/02/25 メディア: Kindle版 タイトルも表紙も怖い。 学芸員の仕事がなくなり、彼氏とも別れ、家族ともうまくいかないというどん底期に、たまたま紹介された仕事がとある女優のコ…

「白痴」焼き鳥たべれなくなるやん・・・

坂口安吾の「白痴」を読んだ。 体験した者にしか書けないであろうリアル空襲の描写にガクブルだった・・・ 主人公伊沢は映画の演出家で「表現者である俺」を自負しているのだが、一方で月給の心配をしている。 そんな自分がイヤで仕方がない。いっそ、戦争が…

桜終わっちゃったけど「桜の森の満開の下」

坂口安吾の「桜の森の満開の下」を読んだ。 桜の森の満開の下 作者:坂口 安吾 発売日: 2012/09/14 メディア: Kindle版 昭和初期に活躍した「無頼派」の代表的作家である坂口安吾の小説。初出は「肉体」[1947(昭和22)年]。通る人々が皆「気が変になる」鈴…

ギムレットにはまだ早い「ロンググッバイ」

レイモンドチャンドラーの、というかレイモンドチャンドラーが憑依した村上春樹の「ロング・グッドバイ」を読んだ。 ロング・グッドバイ (ハヤカワ・ミステリ文庫 チ 1-11) 作者:レイモンド・チャンドラー 発売日: 2010/09/09 メディア: 文庫 私立探偵のフィ…

桜の樹の下には

満開の桜を見てふとどんな話だったかと思い梶井基次郎の「桜の樹の下には」を読んだ。 桜の樹の下には 作者:梶井 基次郎 発売日: 2012/09/28 メディア: Kindle版 タイトルは超有名だし、なんなら桜の樹の下には死体が埋まっている、とワンセットでオチまで知…

アイコンを変えました。

のび太のママ風のアイコンに変えた。 これは一応自分で書いたので二次創作?になるのかな、パクリとか盗作じゃない事を祈る。 最近、藤子不二雄とか手塚治虫などの漫画ばかり読んでて、改めて天才たちだなあと思っている。 令和の時代にうちの子は、好きな漫…

「ヨチヨチ父」誰が書いた本かわからんくなってる

ヨシタケシンスケの「ヨチヨチ父」を読んだ。 ヨチヨチ父 とまどう日々 作者:ヨシタケシンスケ 発売日: 2017/04/22 メディア: 単行本 とにかく絵がかわいいヨシタケシンスケ。 シンプルなラインだけど真似できない、絶妙な線。 かわいいけど、甘いばっかりじ…

胸が高鳴る?NO!読み「たくなる」アプリ「taknal」

娘に教えられてこんなアプリを入れて見た。 taknal.app 本とのの出会いを演出するアプリ「taknal」 どうやら、すれ違った人のおススメする本を受け取れる、ゆるーいつながりのSNSアプリらしい。 おススメの本を登録して町を歩くと、同じアプリを使ってるユー…

パロディ放題「迷宮入り探偵」

かんばまゆこの「迷宮入り探偵」を読んだ。 [まとめ買い] 【新装版】 迷宮入り探偵 作者:かんばまゆこ メディア: Kindle版 むふふ、この表紙見ていただければわかる通り、お釜帽をかぶったあの人(をパロッた人)が主人公です。 もちろん、本家本元と違って…

暗黒文学少女?「本田鹿の子の本棚」

前から気になっていた「本田鹿の子の本棚」がプライムで読み放題になっていたので喜び勇んで読んでみた。 本田鹿の子の本棚 暗黒文学少女篇 (リイドカフェコミックス) 作者:佐藤将 発売日: 2017/11/30 メディア: Kindle版 本田鹿の子の本棚 天魔大戦篇 (リイ…

ぼんやりしているうちに2月が始まっていた

びっくりするぐらい何もしていないのに1月が終わっていた。 不思議だ。何ならあっという間に鬼がきて巻きずしを食べていった。 豆は食べ忘れてたので6日に食べたが。 この分であれば明日目が覚めたらお盆休暇になっていても驚かない。 思えばこの一年間、ス…

やっぱり爽快!「ホワイトラビット」

伊坂幸太郎の「ホワイトラビット」を読んだ。 ホワイトラビット(新潮文庫) 作者:伊坂幸太郎 発売日: 2020/07/10 メディア: Kindle版 兎田孝則は焦っていた。新妻が誘拐され、今にも殺されそうで、だから銃を持った。母子は怯えていた。眼前に銃を突き付け…

「卍」「秘密」「吉野葛」「陰翳礼讃」

谷崎潤一郎の青空文庫を立て続けに読了。 それにしても、谷崎潤一郎のタイトルを検索するとまあまあきわどいビデオとかヒットするのでじわっとくる。 卍 卍 作者:谷崎 潤一郎 発売日: 2017/09/28 メディア: Kindle版 何年前だろうか、マジ卍という言葉が流行…

「独学大全」誠実さに惚れちゃいそうだよ

欲しいんである。結構な重さと結構なお値段に躊躇しているのである。 そう、まだ積読どころか購入前である。 独学大全――絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法 作者:読書猿 発売日: 2020/10/21 メディア: Kindle版 読書猿さんは、サルと…

「三体・暗黒森林」~なぜ人類は宇宙人と遭遇できないか~

いやいや、さてもさてもスケールのでかいものを読んだ! さすが、三国志や西遊記を産んだ国だわ。 三体Ⅱ 黒暗森林(上) 作者:劉 慈欣 発売日: 2020/06/18 メディア: Kindle版 人類に絶望した天体物理学者・葉文潔(イエ・ウェンジエ)が宇宙に向けて発信し…

ブログ開設2年

経ったっというか、経ってた。 はてなさん?からお祝いのメールが来た。 めでたいことなのだろう。 さて、二年目の振り返りとしては、なかなか更新が滞りがちだったという反省。 在宅勤務になり、通勤時間が丸っと浮いたはずなのに一体何の時間に消えたのか…

雪だるまウォッチ

福岡で珍しく積雪。 こんなに降ったのは数年ぶりなんじゃないかな。 っても、雪国の人には鼻で笑われるレベル。 積雪多分5センチくらい。 そんな鼻くそが珍しいので、まあまあ老若男女と呼べる人人が出てきてとりあえず作る雪だるま。 公園は大丈夫の雪だる…

「痴人の愛」ダメでもいいダメにおぼれたいあなたに

今まで文豪のくくりで名前は存じ上げていたが、ほとんど読んだことなかった谷崎潤一郎。 いやね、最近金田一耕助読了しちゃって読むものなくてノマドなんですわ。 いろいろ手を出してみてるんですが、情熱を見いだせるものがまだ見つかっていない。 こんな時…

買ってよかった2020。私はホットクック

お題「#買って良かった2020 」 いやー最近あんまり物欲ないわーと思ってたけど、そうでもなかった。 服だの化粧だのはコロ助のせいでほんとに買わなくなったけど、(コロ助というより老化?マスクするからここのとこ全く化粧してない。なんだ、してもしなくて…

読書はじめは「三体〜黒暗森林〜」

あけましておめでとうございます。 今年の読書始めは、激アツ極厚の中華SF「三体」 前作、かなり面白かったけど三体問題あたりで相当目が泳いだ。 難しい!面白いけど、難しい! 高校時代から物理と名の付くものを敬して遠ざけていた身としては、こんな話が…