ヨシタケシンスケの「ヨチヨチ父」を読んだ。
とにかく絵がかわいいヨシタケシンスケ。
シンプルなラインだけど真似できない、絶妙な線。
かわいいけど、甘いばっかりじゃなくてしょっぱいというか、やや黒い部分もまあまあ出してくるエッセイは、絵本に見せかけて完全に大人向けだ。
さて、印税が彼に行かなくて申し訳ないがブックオフでこちらの「ヨチヨチ父」をゲットした。
なんと、この本すべてのページに前任者?元の持ち主のコメントが付箋で書かれているのを見たからだ。
なんだこれ、面白すぎる!!!!と思わず購入。
これが書き込まれてたんだったら相当イヤなんだけど、付箋ならはがせるし、汚いながらも味わいのある字だなと思ったし。
もともとは初めて子育てをするパパの大いなる苦悩とちょっぴりの幸せをつづったイラストエッセイなのだが、名も知らぬ前任者のコメントが大変ご丁寧に張り付けられているため、どうしてもエッセイよりも先にそちらを読んでしまう。
えーっと、結論から言うと「やめてください」
いや、最初に開いたページはなかなかのクオリティのコメントだったので、おうちに連れ帰ったのだが、意外と「おれは、おれは」が鼻についてくるっつーか。
まあ、素人だから面白くなくても勘弁せねばいかんのかな。と素人がエラそうなことを言ってみた。
今回、ブックオフの検品の甘さにも驚いたけど、私的には古本に何か挟まってると、無性にうれしい。
古いしおりとか挟まってるとほくほくしてコレクションに加える。
ちなみに最近のヒット「前任者からのお手紙」は
カレルチャペックの園芸家の一年に挟まっていた水キムチのレシピだ。
むむ、水キムチって作れるんだ~
作ってないだろうな~前の人。テレビか何かを見ながらレシピを控えたらしい。
この、スマホがあればほぼなんでもできる時代に、
届くかどうかもわからない、しかも誰に届くかもわからない、絶対に返事の来ない手紙を出すのもなかなか酔狂。
いい感じにいうと、宛先のないボトルレター的な?
まあ、ブックオフのバイトの人がきちんと検品してたらサクッと捨てられるやつ。
私も隣に感想書いた付箋を貼って、ブックオフに売ろうかな~~