iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に読書録。読み終えた本がこのまま砂のように忘却の彼方に忘れ去られるのが申し訳ないので、書き留める。要は忘れっぽい読者の読書日記。

アイコンを変えました。

のび太のママ風のアイコンに変えた。

これは一応自分で書いたので二次創作?になるのかな、パクリとか盗作じゃない事を祈る。

 

 

最近、藤子不二雄とか手塚治虫などの漫画ばかり読んでて、改めて天才たちだなあと思っている。

令和の時代にうちの子は、好きな漫画ブラックジャックと書いて、先生たちをほっとさせてるらしい。

 

最近読んだ中では手塚治虫の人間昆虫記が凄かった。

 

人間昆虫記 1

人間昆虫記 1

 

 

まるで昆虫の変態のように、自分を変えていく女の話。

たくさんの才能があるように見えるがすべてそれはヒトマネの擬態。

たちが悪いことにマネされた方は吸い取られて、抜け殻のようになってしまう。

 

そしてもっと不幸なことに彼女はそうする事でしか生きていけなかった、弱い人間でもあったのだ。

 

ブラックジャックのように実はいいやつやん、という勧善懲悪ではないので読むとずっしり重たい気持ちになる。

 

 

手塚治虫、ストーリーもすごいけど正直彼のアイデアは別のところで何度も調理し直して出されているので、驚く様な話ではない。

つまりそれは私の読む順番の問題で新鮮味がなくなってしまってるのだけど、

裏を返せばそれほど多くの制作者たちに影響与えまくったってことだよなー

 

そして、今見ても?今みるから?斬新なコマ割り。

寄せたり、引いたり自由自在だ。

なんというか彼は映画監督のような眼で物語りを作っていたんだろうな。

 

漫画であれば映画監督であれば妥協しなければいけなかった、俳優の演技や背景なんかすべてを表現できる。

しかも一人で。

 

まあ、俳優の演技が監督の想いを超える場合とかあるだろうし、意図せぬ良さが映画にはあるんだろうけど。

手塚治虫にもっと時間を与えてくれたら、もっとたくさんの話を私たちに与えてくれたのに。

 

存命中にもっと崇め奉ればよかった、と悔やむ漫画の神様である。