若竹七海の遺品を読んだ。
タイトルも表紙も怖い。
学芸員の仕事がなくなり、彼氏とも別れ、家族ともうまくいかないというどん底期に、たまたま紹介された仕事がとある女優のコレクションの整理。
このコレクションが大変な代物で、彼女のパトロンだった男によるらそれこそ使い終わったわりばしとか、もうそりゃ言葉にしたくないものまで一切合財入っているのだ。
ここがこの本の1番のゾワゾワポイント。
結局、コレクションについた怨念が、という段になるとちょっと興醒めな感じかした。
ミステリーじゃなくて、ホラーだからしょうがないとはいえ最後の終わり方が少々残念。
ここはスパッと変態パトロンと、殺された女優という構図をスパッと暴いて、8歳年下のたける君とカップル誕生、仕事も私生活も絶好調っ、て感じになるわけないか…
がんばる女性には幸せになってほしかったけど。
Kindle Unlimitedで読めるので、ゴールデンウィーク読むものない方、せび。
金沢への旅行気分も少しだけ味わえます。