白井 智之 の「死体の汁を啜れ」を読んだ。
なんて背徳的でアンモラルなタイトルだろう。絶対読まない!と思っていたのだけど、アマゾンが「あなたが次に読むべき本はこれでしょ」と自信満々に勧めてくるんだもん。根負けして読んだ。
結果、チクショーおもしろいんだよな。
「なんでこんなに死体が蹂躙されているのか」がミステリの肝になっていて、「むやみやたらと人が死ぬゾンビ映画」とは一線を画している(たぶん)。
猟奇的なシーンを書くのが目的なのではなく、ミステリの隠し味としての死体(いや、この人のこれまでの本のタイトルをみると逆かもしれない)。
たくさんの無慈悲な殺人に立ち向かう4人のパーティは、それぞれみんな一癖ある人物たちで、読んでいて不覚にもニヤニヤしてしまうのだ。
中でも「死体の中の死体」は、ぜひご一読を。こんな話、よく思いつくな。
私も傍目から見たら「マダム」と言われてもおかしくない年齢なので、よもやこんなタイトルの小説を読んでニヤついている場合ではないのである。
文字が書けなくなった推理小説作家。占い師などで銭を稼ぎまくる女子高生。ブラック企業を辞めてヤクザに転職した深夜ラジオ愛好家。そして、犯罪率を下げるために警察官になった美女(ただし事件は解決するのではなく、もみ消す方針)。どいつもこいつも主人公を張れる強烈なキャラクターたちである。
なんだかんだで「深夜ラジオ好きのヤクザ」が気に入っていたので、最期はちょっといただけなかった。なんか「いい話風」にまとめようとしてるけど、それはないよ~という感じ。
タイトルがアレなので読む人を選びそうだけど……誰にもバレずにこっそり読むのをおすすめする。
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