歳内 沙都の「桜越しに空を撮る」を読んだ。
中学生の女の子二人の、繊細でとても現代らしいミステリー
友達同士で使う写真共有のスマホのアプリが謎を解く一つの鍵になるのだけど、たぶん一時期娘たちが言っていたBeReal (ビーリアル)と言うやつじゃないかな?
1日1回、ランダムな時間に通知が届き、2分以内に撮影して投稿する。
時間制限があり、加工していない写真しか送れないリアルな今を共有するアプリらしい、面白そう。でもそんな事に付き合ってくれる友達いないかも。
大好きだったおばあちゃんが自分のことを忘れてしまった?愛する家族だからといって、中学生の女の子に認知症の祖母の介護は重たすぎた。
ホンのちょっとの殺意と、いくつものミステイクが重なったせいで、危うく彼女は引き返せないところまで行くところだった。
それを、物をよく見ることができる主人公の少女が救ってあげる物語。
謎を解いて終わり!の名探偵とは違い「謎を解いてしまった」葛藤で悩む女の子の繊細すぎるミステリー
正直明るくてユーモアあふれる話ではない。
だけど、とても微笑ましい気持ちで読了できる。
あっと言う間に読み終わることができるし、読む手が止められなかった。おすすめ。
あ、最期に一言。いい感じに書かれているけど、お父さん!自分の母親と自分の娘をほったらかしスギ!認知症に気づかなかった、って。母親がいない家庭なんだからもうちょっと目を配らないとね。責任重大だぞ。
【第2回創元ミステリ短編賞受賞作】
中学校の卒業式。萌は、親友の美緒が不登校になってしまった、二年前の事件を思い出す……。第2回創元ミステリ短編賞受賞作。
第2回創元ミステリ短編賞選考経過、選評=大倉崇裕 北村 薫 辻堂ゆめ
次に読みたい本
昨日今日読んだ本は、創元ミステリ短編賞受賞作なのだよ。なので、第一回もこの際読んでおきたいではないか。

