iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に忘れっぽい私の読書録。最近はもっぱらAudibleで聞く読書

「Q&A」究極の会話劇

恩田陸の「Q&A」を読んだ。

 

すべてが「会話」だけで描かれた謎だらけのストーリー

20年近く前に書かれた結構古い話だが、まるでその後の事件を予測しているかのようなストーリー。

 

大型ショッピングモールMで起こった大惨事。最初は火災と思われていたが、よくよく調べると、火災や毒ガスなどの原因は見つからず、いくつものフロアで同時にパニックが起こり、ほとんどの死因は逃げる際にエスカレーターから落ちたり、押しつぶされたりすることで起こっていた事がわかる。

かなりの人数の死傷者がでていたので、原因の解明が行われるのだがその調査に関わるインタビューから物語は始まる。

 

始まりはインタビューだが、やがでその周辺の関係者達の会話へと緩やかに拡散していく。

 

人々の会話によって、何が起こったのか徐々にわかってくるのだが、残念ながら事件とは直接関係のない犯罪まで炙り出されてきて、聞き捨てならない

 

この物語の特徴は、いくつも罪があることが示唆されて、でも罰は一つも与えられないことだ。

そもそも本当は何が起こったのかが最期までぼやかされたままなので、通常のミステリーのように「謎✕解決」という造りではなくて「たくさんの謎✕解釈っぽいなにか」になっている。それこそ恩田陸の狙っているところだろう。この人は天才かもしれない。

 

物語の最期は事件で奇跡的に生き残った幼い少女が、同じく被害者達によって教祖として祭り上げられてしまう様子が語られる。

 

かくして、大きな悪意の存在を感じつつ、スッキリしないまま終わってしまう。

スッキリは市内がとても面白く読みやすいので一気聴き。

 

そうそうナレーターが「濱田岳」だったのもお伝えしておく。全体的に優しげな話し方で、女性のパートは本当の女性のように話すので上手だなぁとおもった。(馬鹿っぽい感想ですまん)

 

都下郊外の大型商業施設において重大死傷事故が発生した。死者69名、負傷者116名、未だ原因を特定できず――多数の被害者、目撃者が招喚されるが、ことごとく食い違う証言。防犯ビデオに写っていたのは何か? 異臭は? ぬいぐるみを引きずりながら歩く少女の存在は? そもそも、本当に事故なのか? Q&Aだけで進行する著者の真骨頂!

次に読みたい本

そして、6年前にも読んで感想をアップしていたことに今気づく。

(なんか読んだことあると思ったんだよなー)自分の記憶力に恐れおののく。

 

6年前の私に比べて成長したかしら?と思って読み返したけど??そうでもないかも。

むしろ、昔のほうが上手いこと言えてる気もしてきた。

ichi-z.com

 

ついでに

全く関係ないけど、北斗の拳がサンキュー価格(39円)だったので、今購入を検討中。

誰か一緒に買いませんか?って何のお誘いだ。最後の方は99円だけど。

いや、読むかなー?でも教科書的存在としてこどもに伝えたい気はする。煩悩!

でも、親に勧められた漫画とかって正直微妙かな。今の子にはこの絵柄は読めないかも?

北斗の拳 1巻 (ゼノンコミックス)