アガサクリスティのクリスマスのポアロを読んだ。
のっけから
親戚のおじさんに「最近君の作品ってちょっとお上品すぎるんじゃない?」と言われたのでたっぷり血を撒いています。
というクリスティ断りが入っていて笑ってしまった。
この作品はクリスティの長編のなか唯一の密室殺人事件らしい。
簡単なストーリーは、大富豪の父親が正確がひねくれていて、死期が近づいた老年になってなお、クリスマスに兄弟を仲違いさせようと企んで呼び寄せる。
集めた親族のまえで遺言状を書き換えると発表した直後残酷にも頸動脈を切られて殺害されてしまう。
さて、クリスマスの日に起こったこの事件、被害者の老人の今までの生き様のせいでとにかく動機が多すぎる。
そして、クリスマスに集まってきた人々も怪しいところを持った人物たち。
クリスティの手にかかれば怪しそうな人物の中に本当の犯人を隠すのはお手の物だ。
事件を手掛ける事になったポアロは、不可能にしか思えないピースを最後にはすべてはめて解決させる。
今回の犯人はいつもにまして以外なあの人物。ネタバレになるので言えないのが残念。
ちなみに後付の知識だがウィキペディアによるとこの本をうっかりネタバレ込で書評したため、文壇大論争が巻き起こったらしい。
まさしく先駆者クリスティらしいエピソード。
というわけで、以外なあの人物にみなさんがすっかり騙されるように私も何も言いませんよ。
今回のポアロの名言
スポンジバックの切れ端は、スポンジバックの切れ端だ。
聖夜に惨劇が! 一族が再会した富豪の屋敷で、偏屈な老当主リーの死体が発見される。部屋のドアは中から施錠され、窓も閉じているのに、犯人はどうやって侵入したのか? 休暇返上で捜査にあたるポアロは被害者の性格に事件の鍵が隠されていると考えるが……クリスマス的趣向に満ちた注目作。
次に読みたい本?
今日は以外な人物が犯人ってことではなく、本ではなくてカードゲームのご紹介。
先日このゲームを大人4人でやって、たいへん盛り上がった、酒の力もあるけど。
探偵や犯人、目撃者などの役割がカードで割り振られるのだが、そのカードがゲーム中にどんどん移動して入れ替わっていく。
探偵カードを持つ人が犯人カードを持つ人をあてるだけのゲームなのだが大人が本気で演技をすると以外な側面がわかっておもしろい。
いままでカードゲームとかやったことなかったのだが、こんなにおもしろいもんなんだーと新しい発見。