今熱い中国SFの超大型作品「三体」をようやく読み終わった。
正直、一部から三部まで読み終えることができるとは自分でも思わなかった。
それほどの厚み、そして文字量、物理学用語の氾濫。
ここまで素人を寄せ付けない作りになっているのにも関わらず大ヒットしているはナゼだろう。
オバマ前大統領も推薦したというこの本、そんなに面白いのならと読み始め、
先程読了するまで私は1年半・・・
今回私はkindle版、三部に至っては読み終わる自信がなかったのでAudible版で読書。
読んだと言えるのか謎だが、もし紙の本だったら結構な厚さと思われる。
世界を〈構築〉することでSFは人類の在り方に挑戦する:池田純一の『三体』三部作レビュー | WIRED.jp
正直、全てを理解したわけではないのでとても人様に説明できないので、厚みと書評については、リンク先を。
あ、ちなみに上記リンク先は結構ネタバレ的な感じです。嫌な人はお気をつけて。
そう、なんか厚みの話が出たけど第三部では三次元を二次元に落とす、という攻撃が行われる。まるで紙の本をキンドル版で読むようではないか。ちがうか。
そもそも次元を落とすって何?4次元くらいはよく聞くけども、11次元てなんなん?
作者の広げた大風呂敷がそれこそ宇宙まるごと包み込んでしまうほどの大きさで、
うまく化かされたなぁ、翻弄されたなぁ、という読後感。
(でもちょっと難しかったなぁ)
やはり、2部のルオジーと史強兄さんのアクションシーンとか、3部のチェンシンとゆんティエンミンの大いなる愛情の話がわかりやすくて好きだった。
最期、あと少しで二人が会える、奇跡だと思っていたのに!ってところで会えなくなるところからがショックだったわぁ。
ゆんティエンミンはチェンシンに星をプレゼントするのよ!
現代日本に矮小化すると無人島が付き合ってもいない人から贈られる感じ?
そして、その毒にも薬にもならないだろうとされていた島から石油でも出た感じ?
って書くと、あまり素敵ではないけど、チェンシンとゆんティエンミンは結局、付き合ったり、それどころか手も握らぬまま、何世紀も時をまたいでお互いを想い合う仲になるのよ。
最期なんて、やっと会えると思って「ちょっと」見に行ったら、帰ってこれなくなって、行き違いで何万年も時がたってしまう。あんまり過ぎて口があんぐりよ!
どうしてもSF的良し悪しがわからなくて、人間ドラマの部分しか感想がないのだが、虚しいような切ないような、よくわからないような気持ちの読後感。
正直、大作で話題作を読み切ったぞという達成感が混ざっているので、本当に嗚呼良かった、もう人におすすめしまくりたい!★5つ!!な感じではない。
むしろ、SF読み込む体力の無さを思い知ったというか、そんな読後感。
しかし、あとがきで触れていたファンによる二次創作ゆんティエンとあいAAのその後のストーリは超読みたい。
正直万人に理解できてもらわなくてもいいと思っているのかもしれない。
でも、わからないながらにも読んで行くとなんとなく自分の頭の中のスケールが無理くり拡げらえるというか、学ぶところの大きい読書だった。
学びじゃないな、楽しみが増えたというべきかな?
新しいものを知ってしまったな、という感じ。
なんか、新しいものが読みたいと思っている方には超おすすめ!
一部と二部の感想はこちら
ちなみに、今回3部はaudible版で読んだけど普通に紙の本を購入するよりも安価で読み上げてもらえるので、ものすごくおすすめ。
月々1,500円で一冊読めるサービスなので、1500円以上の本を買って積ん読にしちゃうよりはお得かな。ちょいちょいサービスの本もあるし。
おケチな私でも契約してしまう、結構ありなサービスです。
結構手のこんだ作りのオーディブルオリジナルラジオドラマ「アレク氏」もめちゃ面白い。こちらは無料で聞ける。
月々1コインという考え方なので、コインを使って購入した本はオーディブルを解約しても聞けるよ。
昔と違って聴き放題ではなくなったのだけど、実は返品できちゃうので立ち読み的なこともできます。
あくまでも立ち読み的な感じで、返品して何冊も読んでいくのはご法度ですぞ。