随分前に買って理由もなく温めていた「神様ゲーム」を読んだ。
正直に言うと、あんまり前すぎてなぜこの本を購入したのか全く思い出せない。
どうやら、講談社ミステリーランドという子供向けのシリーズの一冊だったらしく確かに読みやすい、サクサク読める。
ミステリではよく神の視点、という考え方が出てくるけれど、この話はなんと本当に暇つぶしに小学生になって学校生活を営む鈴木太郎と名乗る神様が出てきます。
そして、推理ではなく知っているからという理由で猫殺しの犯人を言い当てるのですが・・・
終盤のほんとにラスト3ページくらいまではなかなか素晴らしい納得の展開。
ところが、ラストでまったく予想外の結末に。
・・・なんでなんで?全然意味が分かんないんだけど??
二度見、三度見する感じ。
レビューを見るとやはり、「素晴らしんだけど誰か俺に説明してくれ」という言葉が。
私も。正直この結末は毒がありすぎて子供向けとしてよく出版したなーと思う。
ホント、もう少し前に終わってすっきり?終わるのと、ここまで書いてモヤモヤを人に与えるのと作者も迷ったのでは?確信犯ではあるだろうけども。
あと、表紙の絵もすごい。ヒグチユウコさんか。なるほどね。
内容紹介
自分を「神様」と名乗り、猫殺し事件の犯人を告げる謎の転校生の正体とは? 神降市に勃発した連続猫殺し事件。芳雄憧れの同級生ミチルの愛猫も殺された。町が騒然とするなか謎の転校生・鈴木太郎が事件の犯人を瞬時に言い当てる。鈴木は自称「神様」で、世の中のことは全てお見通しだというのだ。そして、鈴木の予言通り起こる殺人事件。芳雄は転校生を信じるべきか、疑うべきか?
この事件の恐るべき真相を、あなたは正しく理解できるか!?
――綾辻行人
まったくできなかったよ・・・綾辻さん。
検索すると続編も出ているようだ。
これ読んだらすっきり解決・・・するわけないな。
とにかくモヤモヤするし、衝撃的だし話題作であったことはレビューでもよく分かった。
まさにラストでひっくり返される衝撃の読書を体験したい方におススメ!