iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に読書録。読み終えた本がこのまま砂のように忘却の彼方に忘れ去られるのが申し訳ないので、書き留める。要は忘れっぽい読者の読書日記。

ごみおじしゃんって?「かーかん、はあい 子どもと本と私」

福岡はとても寒い朝です。雪が降るとか積もるとか?

こんなに寒くても布団から飛び出す私の子供達。アホなのか?

どんどん上の方にずり上がっていくので、それを抱きかかえて布団に戻すのですが、重いし起きると面倒だしで、ホント寝袋に入れて口をしばっときたい今日この頃。

さて、俵万智さんが朝日新聞に掲載されていた絵本にまつわるエッセイをご紹介。

かーかん、はあい 子どもと本と私

著者:俵 万智

かーかん、はあい 子どもと本と私

これ、すっごくよかったです。

絵本を紹介している大人向けの書籍って最近は良く読むのですが、たくさんの紹介しようとつめこみすぎたり、思いが強すぎてちょっと押しつけがましく感じたりする物も多いように思います。

これは、絵本の紹介よりも俵さんと息子さんの絵本にまつわるエッセイ。

歌人である俵さんは当然ながら言葉に対する愛情が人一倍強い方だとおもいますが、その彼女がまさしく手塩にかけて自分の息子に選んだ絵本達。

赤ちゃんの時は反応が良かった絵本を、息子さんが大きくなると昔自分が読んでいた思い出の絵本や感動の絵本をその理由と共に教えてくれます。

まさしく「絵本を読み解く」といった彼女の感想もストンと納得できました。

また内容だけでなく、与えるタイミングにもすごく気を遣っていて「最高のタイミングで読んで欲しい」って考えてるところがべんきょうになりました。

たしかに、1歳児と3歳児と6歳児全部好きな本がちがうんですよね(うちなんですけど)

結局お姉ちゃんチョイスの絵本ばかり読んでしまうので息子は全然赤ちゃん絵本を読んであげてないかも~

絵本に対するじんわりと暖かい思いが伝わってきます。

ちなみに、挿絵は五味太郎さん。

むすこさんは「ごみおじちゃん」と呼んで「きんぎょがにげた」を持ってくるんですって。

かーかんはお母さんのこと。途中挿入される短歌も子育てをしている人ならではの良さがありますよ~

 

きんぎょが にげた (福音館の幼児絵本)

著者:五味 太郎

きんぎょが にげた (福音館の幼児絵本)

 これも紹介されてます。きんぎょの自分探しの旅なんですって。

いろんな所に行ってみるけど、結局落ち着いたところは・・・みたな。

最後に鏡に自分を映すところも自分探しというキーワードにはまるそうだ。ムムム~確かに[E:catface]